アジサイの実

ajisai.fr7/10
熱気と湿気がぐんぐん増している西新宿から、こんばんは。
日中は、強い陽ざしと照り返しで即席フライドエッグができそうなほどです。
公園の植物が、緑と木陰でクールダウンを助けてくれます。
アジサイの花ももう終わりだなあ、と思ってよく見たら、実ができていました。
ガクアジサイは、中心にちっちゃい花が咲くのですが、それが実になったのです。
花のイメージが強く、実なんてあった?と思ってしまうアジサイです。
実際園芸品種では、装飾花だけを付け、実にならないものもあります。
ガクアジサイは、自生する原種に近いので、しっかり実をつけてくれました。

ちっちゃくぷっくりとふくらむ実が朝日に映え、愛おしいです。
ajisai7/10

緑の葉の中に、夏の空色の花をちりばめる、ツユクサの茂みです。
tsuyukusa7/10

「青」といったらこの色、と思うそのままの色です。
tsuyukusa.fl7/10
この花は染色に用いるため、花の大きい品種が滋賀県草津市で栽培されています。
といっても、この青色に布を染めるためではありません。
小さい頃、この花で色染めして遊んだ経験がある方はご存知と思いますが、
青く染まるものの、水ですぐ流れてしまいます。
その性質を利用して、友禅染の下絵に使うのだそうです。
まず花を絞って液体の絵具にします。
それを和紙に浸透させ乾燥させ、「青花紙」を作ります。
「青花紙」の色を筆につけて、友禅染の文様の輪郭を白絹地に描きます。
次にその「青花線」を米糊でなぞります。
糊で囲まれた部分に色をさすと、輪郭には色が浸透しないので、
にじんだり混ざったりせず、美しい色彩構成が可能になります。
そして水洗いをして仕上げると、「青花線」は流れて見えなくなります。
こんな複雑な、でも効果的な植物染料の使い方を知ってびっくりしました。

万葉集にも詠われるゆかしい草が茂る一方で、華やかなバラも咲いています。
rose7/10
新宿伊勢丹には、バラ専門のお花屋さんがあります。
そこで買うと、品種の説明のちっちゃな札をつけてくれます。
バラはどの品種も、名前が素敵で、由来もドラマチックな感じがします。
専門のお花屋さんがあるくらい、愛する人が多いお花なのだと思います。
お庭好きなら植えたい人も多いでしょう。
私の母もその一人で、小さい頃、庭に赤いバラのアーチがありました。
完全に母の少女趣味なのですが、私も大好きでした。
花が咲くと、顔を近づけて香りをかがずにはいられませんでした。
それとは別の黄色いバラで、母がジャムを作ったこともありました。
色は茶色っぽくなりますが、香りが残って、風雅な感じでした。
先日、新宿小田急ハルクの地下にある明治屋で、バラのジャムを売っていて、
懐かしくなりました。
しかし、手作りの味を知っていると、市販品は全く別物なので、
買うのはやめておきました。

どんなお花も大好きなのですが、とりわけ、
小さい頃庭にあったお花や、
近くの雑木林、野原で親しんでいた植物は、
今どこで出会っても、懐かしい幼なじみに会うような
特別な気分になります。

花々を通して、時空がその頃とつながっている気がします。
お部屋に花を飾るのも好きです。
そこから、世界が広がっている感じがするのです。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。
みなさまの明日も、心温まる思い出に励まされる、素敵な一日となりますように。

(※ツユクサの染色についての参考:「男たちの色彩 vol.48 広重の描いた青花」吉岡幸雄、アゴラ7月号より)
 
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No title

へえ〜、アジサイの実は初耳です。
それに、ツユクサの染色の利用法も。
里花りんさんって良くご存知ですね〜。
私は、「お花きれーい」だけの人間なので、尊敬ですよお〜、

No title

こんばんはー
露草ってそんな利用方法があったのですね。
昔の人は賢いですね。

今日も暑かったですね。こちらも溶けるような暑さでした。
しかし、そちらから比べると快適なのでしょうね。
里花さんも水分補給等充分気をつけてくださいね。

♪ペチュニアさんに

コメントありがとうございます♪

アジサイの実、私も初めて気づきました。
ツユクサを「青花紙」として利用する話は
つい先頃雑誌で見つけ、へーと思っていたところ、
公園でお花を見つけて、これかー、と改めて思いました。

私は、今自分で育ててはいないので、
ベランダでたくさん育てて楽しまれているペチュニアさんこそ
尊敬しちゃいます♪

♪かぜっぷさんに

コメントありがとうございます♪

私も、ツユクサを「青花紙」にして利用するなんて
つい先日雑誌で見たところで、公園で咲いてる花を
見る目が変わりました。
昔の人の知恵、工夫はほんとすごいと思います。

信州も暑いのですね。
でも、きっと朝晩はこちらより涼しいんだろうなーと
うらやましいです。
お互い、いつもより楽に過ごして、元気に夏を過ごしましょう!
プロフィール

里花

Author:里花
花々と緑あふれる大好きなバリ島に、17年ほど前から通い続けています。
神々への感謝と祈りとして芸能を捧げるこの島で、ここ数年の滞在中は伝統音楽ガムランの楽器グンデル・ワヤン(上写真)を習っています。
現在東京在住ですが、近いうちバリ島に住むつもりでいます。

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