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マジャMajaの実と花<2017年3月>

maja2-27/03/17
こんにちは。今年3月のバリ島滞在、3月27日の続きです。
この日、四ツ辻での儀礼を見に行く途中、目抜き通り沿いの店の前に
マジャMajaの大きな実がなっているのを見つけました。
ミカン科の柑橘で、”マジャ”はインドネシア及びマレーシア名、和名はベルノキです。
原産地のインド名はサンスクリット語由来のBaelまたはBelで、
そこから英名はバエルフルーツBael fruitとなっています。
自生種はインドの他、マレー半島やフィリピンのルソン島、
インドネシアのジャワ島にも分布すると図鑑にはあります。
ヒンドゥー教と関わりの深い木で、バリ島ではあちこちで植えたものを見かけます。
(インドではシワ神に捧げる木として寺院に植え、葉を宗教儀式に使うそうです)
また仏典にも記載がある木なので、タイでも寺院によく植えるそうです。
(タイ名はマトゥームで、ブッダが托鉢の帰路この木の下で休んだとされます)
栽培種は自生種より実が大きく、この実もグレープフルーツより大きいくらいです。

師匠やホテルスタッフなどバリ人に聞くと実は「苦いから食べない」と言いますが、
熟したものは、一応食べられるようです。
タイではジュースやシャーベットにし、”適度な酸味と良い香りがある”とありました。
原産地インドでは果肉をスライスして干したものが一般的で、市場でも売られ、
煎じて薬にしたり、お茶にしたりするそうです。

枝先には、花も咲いていました。
maja3-27/03/17
花は薄緑色で、長さ4〜5cmほどあります。
高いところに咲いていて確認できなかったけど、とても良い香りがあり、
蒸留して香水の原料にもなるそうです。

ツヤツヤの実は何だか可愛いし、花の香りも楽しめる上、程よい日陰を作ってくれ、
店先に植えるにももってこいなのでしょう。
maja1-27/03/17
以前ホテルのガーデンで見たのも3月なので、この時期に実がなるようです。

さて、バリ島の伝統文化は、ジャワ島マジャパヒト王国の文化が礎にあります。
Wikipediaによると、バリ島は4世紀頃からジャワ島の王国の支配下にありましたが、
10世紀には独自のワルマデワ王国となりました。
ワルマデワ王国は400年ほど続くも、14世紀にジャワのマジャパヒト王国の侵攻を受け、
支配下に入ります。
ところが16世紀、ジャワ島へのイスラム勢力の侵入によりマジャパヒト王国は衰亡し、
王国の重臣や僧侶、芸術家や工芸師らがバリ島に逃れてきます。
マジャパヒト王国から亡命した人々により、古典文学、影絵芝居、音楽や彫刻など
今につながるバリの文化が花開いたと言われます。
イスラム勢力に追われたマジャパヒトの人々が、という話は師匠がよくするのですが、
まるでつい昨日のことのように語り、とても身近に感じる出来事みたいです。

マジャパヒト王国の名は、当時都が置かれたのがジャワ東部のマジャパヒト村なので
そこから来ているようです。
Majapahitの”pahit”は苦いという意味なので、”苦いマジャ”という意味になります。
つまり首都となった村の名は、そもそもこの木Majaに由来しているのでしょう。
また、以前記事に書いた時lotusyaさん(lotusyaさんのブログ→「バリ島グンデルワヤン徒然日記」に頂いたコメントでは、こんな興味深い話が書かれていました。
『ジャワの親戚から、マジャパヒット王朝がバリに攻め入ろうとした時、
 バリの人たちは反感を込めてこの実を王に送ったという話を聞きました。
 なので、「Majapahit」をもじって「Rajapahit」(苦い王様)とも呼ぶそうです。』

さて、この日四ツ辻での儀式を見た後、飲食店はほとんど閉まっているので、
コンビニでカップ麺を買って帰り、部屋で食べて夕食にしました。
いつもは安い”POP MIE”を買うけど、この日はちょっと高い”CUP NOODLE”です。
cup noodle27/03/17
在住の方が食べて見て美味しかった!という記事を読み、興味があったのです。
上にスパイス袋が付いてて見づらいけど、シーフードヌードルです。
そう、れっきとした日清インドネシアのカップヌードルです。
スパイスを入れると激辛になるらしいので、私は入れずに食べてみました。
POP MIEより優しく食べやすい味で、さすが日清、美味しかったです。
夫は激辛でも大丈夫なので、私のスパイスもあげましたが、
辛くしてもまた美味しいみたいです。
もちろんビンタンビールも買って、一緒に飲みました。
伝統的な濃い儀式を四ツ辻でたっぷり見た後だったので、
現代的に俗っぽくカップ麺にビール、というのがまたいい感じでした。
しかもインドネシア製とはいえ日清で、味は日本のに近いから、
少しほっとしたりもしたのでした。
そういえば日本でも、精進落としやお清めと言ってお酒を飲んだりするし、
聖と俗のバランスを取るのも、大事かもしれませんね。

明日は翌朝のことを書きます。
今日も読んでいただき、ありがとうございました。
Sampai jumpa besok(また明日)!

 ※植物については、次の本とサイトを参考にしています。
   本:「TROPICAL FRUIT」Desmond Tate著 Didier Millet
     「熱帯くだもの図鑑」海洋博記念公園管理財団
   サイト:「タイの植物チェンマイより」より「ベルノキ」
 ※以前マジャについて書いた過去記事はこちら→「大きな実」
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コメントの投稿

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こんにちは

マジャの実は、ベルガモットのような使い方をされているのですね。
あの柑橘もその実は苦みが強くて食べる事はしないけれど、再考に素敵な香りの香油が取れます。
そう、アールグレイのあの香りですよ(*^_^*)
このアジャのお茶も、素晴らしい香りでしょうね。

No title

わぁ、すごく大きくて綺麗な緑色の実ですね。
これは苦かろうがなんだろうが是非食したい!
と思わせる実だわ〜。お花も良い香りなのね。いいな〜。

”バランスとってる” カップ麺はこれでしたか!
日本のスーパーで売ってるアジアンシリーズも
たしか全部にスパイスが付いていません?
同じですね〜。

No title

木の実は見てるだけでも可愛くて好きです。
日本やベルリンでは見られない木の実ですね。
お祭りでお店が休むと寂しい気がします(笑)
ベルリンでは休日はクリスマスの翌日に休業が多いです。
年に一度だけだったかしら・・

No title

majaってよく目にしますが食べれないと言われちゃいます。
きれいな実なのにな~。
タイでは食べてもインドネシアでは口にしないのでしょうね。
こちら5日連続で朝の雨です。

こんにちは!

Rajapahitのお話覚えていて頂いていたんですね^^
嬉しかったです。
実は食べられないのに、この木はよくあちらこちらでみかけるのは何故かと以前から不思議に思っていたのですが、シワ神に奉げる木だったのですね。
納得です。
こんなに大きな実を食べないなんて何だかもったいない気がしますが、きっと相当苦いのでしょうね。
シャーベットにして食べるのはよさそうですね~。

⭐️カミさんさま♪こんにちは

マジャの実、ベルガモットと結びつかなかったけど、
言われてみればそうですね!
ベルガモットのアロマオイル、私も好きで、
以前時々買ってました。
アールグレイも好きです!
そう思うと、このマジャの実、バリでももっとお茶とか、
香料とかで売り出しても良さそうなものですね。
バリの人に聞くと「苦いから食べない」って返事ばかりで、
あまり使われてない感じです。

⭐️さとちんさま♪こんにちは

なんかこの実、心惹かれますよね。
大きいのにツヤツヤなのが可愛くて、見つけると
目がいっちゃうんです。
ヒンドゥーに関連した木ということもあるけど、
花の香りの良さ、見た目の面白さで植えてる所も多いかも。
人に聞くと「実は苦いから食べない」という話ばかりだけど、
加工すれば何か特産品になりそうな気がする!
でも何かに使えるとなったら、み〜んなもいじゃうかも?(笑)

俗っぽいものでバランス取ったカップ麺、これです!
インドネシアの日清カップヌードル、食べてみたかったんです。
(ローカルのに比べて高いので、夫が渋っていた・・・)
食べ慣れた安心の美味しさでした。
そうそう、日本で売ってるアジアシリーズもスパイス付だよね。
インドネシアのはまた新しいのが出ましたね!
(Rasa Gulai Ayam Melayuっていうココナッツカレー味)
これも先日どこかで見かけたので、食べてみよう!と思ってます。

⭐️太巻きおばばさま♪こんにちは

柑橘っぽいけど、やけに大きくて固くてツヤツヤ、
バリで初めて見たときは何?と目が釘付けになりました。
枝に実がなってる木って、何だか豊かでいい眺めですよね。

日本でも私が子供の頃は、お正月はお店みんな閉まってました。
年末のうちに色々買い込んで、お正月は静かで。
ちょっと寂しいけど、年に一度くらいはそんな日が
あってもいいですよね。
ベルリンではクリスマス翌日がお休み多いんですね。
賑わいと静けさ、両方があることも大事ですね。

⭐️親父さま♪こんにちは

そうなんです、誰に聞いても「苦いから食べないよ」って言うんです。
でも見た目はツヤツヤで可愛いですよね!
香りもいいと言うから加工すれば特産品ができそう、なんて思うけど、
ひょっとすると面倒でそこまではやらない?(笑)
植えて、見て楽しむだけでいいのかもですね。
東京ではようやく梅雨らしく、今日は雨です。
でもバリはそろそろカラッと乾季らしくなってほしいですね!

⭐️lotusyaさま♪こんにちは

はい、あの話がとても印象深かったので、勝手に記事に入れちゃいました。
ありがとうございます♪
(何か意味を込めた謎かけのような行動、バリ人らしい?なんて思いました)
マジャの木は、結構よく見かけますよね!
誰に聞いても苦いから食べないと言うし、私も不思議でした。
調べたらインドではシワ神に捧げるということがわかり、納得しました。
でも、あの見た目の面白さ、花の香りの良さで植えてる人も多いかもですね。
インドやタイでは加工して食べるのだから、バリでも何か作ったら
特産品になりそうな気もしますが、面倒でそこまでしないかな?
でも一旦売れるとなったら、取り尽くされそうですね(笑)。

No title

こんにちは♪
植える木には、それなりの訳があるのですね。
「シワ神に捧げる木として寺院に植え、葉を宗教儀式に」
なるほどです
日本の 榊 や 樒 のようなものですね。
でも この実 大きいですねぇ
ひょいと採って食べられそうな。。。
>精進落としやお清めと言ってお酒を飲んだりするし、
聖と俗のバランスを取るのも・・・
確かに・・・
CUP NOODLE これは
日本のお味に近い
ホッとして 美味しかったのでは (^_-)-☆

No title

バリの伝統文化の歴史 興味深く読みました
マジャの木に関するお話もとても面白かったです
確かバリのお寺で見たと思います もうひとつよく似た大きい丸い実がなっていて こちらは毒があるとガイドさんが行っていたような 気がします 記憶間違ってないかな? 

⭐️sheep☆さま♪こんにちは

そうですね、どのくらい意識しているかはわかりませんが、
何かしら意味のある木を植えてることも多いみたいです。
特に寺院に植える木は何かしら由来があるようで、
民家の庭には植えないものもあると、師匠に聞きました。
日本の榊や樒も、特別なものですよね。
このマジャの木は、見た目の面白さ、花の香りの良さで
植える人も多いかも〜と思いました。
こんな大きくてつやつやの実は、興味引かれちゃいます。

日本でも、お参りの後などお酒を飲んだり、肉を食べたり、
何か精進落としをすると良いなんて言われますよね。
この日も、お店がやってないこともあったけど、
カップヌードルが美味しく感じられました(笑)。
もちろんビールもです!
地元のカップ麺も美味しいけど味がかなり濃いので、
これは日本の味だ〜なんてほっとしてました。

⭐️ハワイアイランドさま♪こんにちは

師匠もそうですが、特に伝統芸能に携わる人にとっては、
ルーツである”マジャパヒト王国”の存在はとても身近なようです。
ジャワ島では既に衰亡、あるいは形を変えた芸能や文化でも、
バリ島では古い形のまま残り、受け継がれているものが多いみたいです。

マジャの木、バリのお寺で見られたんですね!
ガイドさんが、似た実でこちらは毒がある、と言っていたもの、
多分オオミフクラギのことではないかと思います。
マジャより少し小さく、ぶら下がるように実がなるけど、
表面のツヤツヤした感じは確かに似てます。
なかなか詳しいガイドさんだったんですね!

プロフィール

里花

Author:里花
花々と緑あふれる大好きなバリ島に、18年ほど前から通い続けています。
神々への感謝と祈りとして芸能を捧げるこの島で、ここ数年の滞在中は伝統音楽ガムランの楽器グンデル・ワヤン(上写真)を習っています。
現在東京在住ですが、近いうちバリ島に住みたいです。

※12/12〜年末まで、国内旅行編です。
 バリ島編は、年末に再開します。

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