観光村プンリプラン①竹の屋根と竹林<2017年1月>

penglipuran14-06/01/17
こんにちは。年末年始のバリ島滞在のことを書いています。
1月6日、師匠と私たちは、師匠の親戚Nさんの運転する車で、
バンリ地方へとお出かけした。
目的地はプンリプランPenglipuranという村で、古い街並みが美しいところだと、
以前演奏の仕事で来たことがあるという師匠が言っていた。
私は全然知らなかった場所で、手持ちのガイドブックにも出ていない。
帰ってからインターネットで調べると、1993年にインドネシア政府により
指定された観光村で、新たに造られた村なのだそうだ。
入口近くの看板には”Selamat Datang Di Wisata Penglipuran"と書かれている。
”プンリプラン観光村へようこそ”という意味だ。
観光村なので見学には入場料が必要で、私たちは駐車場入口で徴収された。

昔ながらのバリのデサ(村)の景観と暮らしを守ろうと志した人々がこの地に集まり、
バリ独自の方位決めに従って街並みを作り、住んでいるのだそうだ。
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ここだけで一つのバンジャール(集落の自治組織)を作っているようだ。
入口を入ってすぐの建物にはBALAI BANJAR(バレ・バンジャール)と書いてあり、
ここがバンジャールの集会所になっているようだった。

バレ・バンジャールの建物の前には、村内の地図があった。
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地図の掲示板の上の屋根は竹製だ。

通路を挟んで向かい側には、昔ながらの集会所らしい建物があった。
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高床で、風通しが良さそうな東屋の作りだ。
街中では、バンジャール集会所も近代的な建物が多いけれど、
田舎や古い村などでは、こうした集会所を時々見かけることがある。

集会所の大きな屋根も、竹で葺かれている。
近くで見ると、こんな感じだ。
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隙間には結構草が生えている。
伝統的な作りの建物でも、普段見るのは瓦葺きや草葺きの屋根が多い。
竹で葺いたものをじかに見るのは初めてで、珍しいなーと思った。


横から見ると、竹板を何枚も重ねて葺いてあるのがよくわかる。
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集会所の東屋は、とても広い造りになっている。
これなら、村中の人が集まることもできるのだろう。

道を奥へと進んでいくと、これぞ昔さながら、という風景が現れた。
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道の両側に家々が立ち並び、各家の門の屋根も竹噴きだ。
バイクも車も通らない、のんびりした村の空気が流れている。
でも屋根が見慣れない竹葺きなので、私にはどこか不思議な感じだ。
左側に電柱と電線があるのがちょっと残念、これがなければもっと完璧に、
タイムスリップしたような感じになるのになと思う。
このメインストリートだけでも、地下埋設にしたらいいのになと思った。

メインストリートは山に向かって上がっていて、所々、階段がある。
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階段の横に、ガムラン演奏の石像があるのが楽しい。

突き当たりに、村の寺院があった。
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この日は、インドネシア国内からの観光客が多かった。
みな次々と、寺院の前で記念撮影をしている。

寺院の塀は、いい感じに苔むしている。
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でも熱帯の蒸し暑い気候では、石が苔むすのも早いので、
村の歴史を考えても、それほど古い塀ではないのだろう。

観光村とはいえ、お寺はきちんとしたバリヒンドゥー寺院だ。
門の前にはインドネシア語、英語、日本語の注意書きがあった。
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”露出度の激しい服装は避けること””生理中の女性は寺院に入れません”
”ガイド、寺院の管理人の指示に従うこと”などと書かれている。
この日見る限り、多いのは圧倒的にインドネシア国内からの人で、
たまにポツポツとガイドに連れられた欧米人がいた。
日本人観光客には一人も出会わなかった。

寺院の前を左手へと行くと、大きな東屋がある。
ここは自由に座ってくつろいで良さそうだった。
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私たちも、ここでちょっとお菓子を食べて休憩した。

東屋の向こう側に、門と塀に囲まれた寺院の台所棟があった。
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水道や調理台などが見える。
祭礼などの時に、ここで大勢で料理を作るのだと師匠が言っていた。

昼近くなり、辺りはかなり暑くなってきたが、そこからさらに奥へと、
道を進んで行ってみる。
街並みが途切れた向こうに、竹林があった。
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鬱蒼と茂る丈が日差しを遮り、涼しい風が吹き抜けていく。

竹の種類はよくわからないけど、背丈がすごくて太さもそこそこあり、
日本の竹林よりワイルドな感じだ。
penglipuran11-06/01/17
なるほど、こんなにふんだんに竹があるから、竹で屋根を葺いたり、
建材としていろいろに使えるのだなあと思った。
竹林と、竹葺きの屋根の家々をセットでこうして見られると、実感がわく。

所々で、筍が顔を出している。
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「これは食べられるんだよ、時々市場で売ってる」と師匠が言うので、
「日本でもタケノコと言って、これ食べるよ」と言うと、師匠の方が驚いていた。

ところで、観光地の見学ではトイレが気になるところだけど、
ここでは入口近くと寺院の近くに、そこそこきれいなトイレがあった。
入口近くの方は洋式で何とペーパーもあってびっくりした。
(ローカルトイレだと和式に近いもので、普通ペーパーもない)
一応有料でRp.2,000(約17円)と書いてあり、入口近くは料金箱があったが、
寺院近くの方は徴収人がいるようだ。
この日は日本人観光客には会わなかったけど、トイレがOKだし街もきれいなので、
これからもっと来るようになるかもね〜なんて夫と話した。
今のところ、ここはガイドブックにも出てなくて、ツアーコースにも入らないようだ。
伝統的な街並みと言っても、新しい(1990年代にできた)村、というところが
あまり日本人好みではないのかもしれない。
でも、日本でもあちこちにある”民俗村”のようなものと思えば、
家の敷地にも入って見学できるなど、普通の村と違う面白さもあると思う。

そう、私も行くまで知らなくて驚いたのだけど、プンリプランでは、
各家の門をくぐり、敷地に入って中庭や台所など見学できるのだ。
ただの民家もあるし、お土産屋やワルンを営む家もある。

明日は、見学した家々の門や台所の様子などを書きます。
今日も読んでいただき、ありがとうございました。
明日も良い一日でありますように!

 ※プンリプラン村については、次のサイトと本を参考にしています。
   サイト:「バリ島ナビ」より「プンリプラン」
   本:「バリ・スタイル OLD&NEW」アートダイジェスト編 京都書院アーツコレクション
     「荻野矢慶記写真集 バリの伝統美」東方出版
   
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こんにちは

民俗村の中で、人が普通に生活をしているんですね。
人が住んでいる村で入場料を取るのも面白いですし、住んでいる人の家の中に普通に入って、見学が出来る事にも驚きました。
でも、書いていて思い出したのですが、白川郷も普通に住んでいる家々をお金を払って見学をしていましたね。
住んでいる人たちの生活を家の中まで見せてもらうのですから、お金を払って当たり前なんだと、思い至りました。

タケノコを食べるのを、驚かれましたか(*^_^*)
バリには驚かされることばかりなので、たまには驚かせるのも…驚いた師匠さんの姿、ちょっと嬉しいですね。

No title

ガイドブックにも出ていない村へ連れていってもらえたなんて素敵!
まるで桃源郷へ行ったかのようではありませんか☆
それにしてもこの竹葺きの屋根はすごい!!
こんなの初めて見ました。
人間は智慧と工夫をする生き物だねー。
筍、今が季節ですが、スーパーで売られているのは高いよね。
先日買って茹でて食べましたが1本千円近くしました。
でも、季節もの、あれは美味しいね〜。

No title

ガイドブックにも乗ってない村。
整然としてますね。
それでも苔むしたお寺が有ったり素敵ですね。
入場料を徴収して村の維持費の一部にしてるのかも知れませんね。

No title

こんばんは!

私もPenglipuranは知りませんでした~!
旦那に聞いてみたら、何回か連れて行こうと思っていたんだけど・・・という感じで、一応は知っているみたいでした(^_^;)

トイレが綺麗なのは良いですよね!それだけで行ってみようかな?という気持ちになります!

それにしても凄い竹林ですね!気持ちが良さそうです!
この近くなら、もしかしてタケノコが皮付きで売っているかもしれないですね(市場のタケノコは皮が剝かれてカピカピになっていたり、生のまますでに刻まれていたりして、ちょっと残念な感じなのです涙)。かなり気になります~(*'▽')

民家の門や台所、楽しみです!

こんにちは!

プンリプラン、ずっと行って見たいところですが、この村が作られた村だというのはちょっと意外でした。
てっきりトゥガナンのように昔からの村が観光化したのかと思っていたので。
それにしても、美しい町並みです。
一気にタイムスリップしてしまいますね。

No title

この村は知りませんでした。
噂にも上ったことないですね。
今度行ってみたいと思います、街並みの雰囲気は屋根材によってかなり変わるというのが見てみたい。
バリの筍は「あく抜き」が要らないんですよ。
楽ちんです。

⭐️カミさんさま♪こんにちは

いつも訪問&コメントありがとうございます♪

ここに行った時はまだ私もどんな村か知らなかったんですが、
普通に人が生活する民俗村、と後で知り、なるほど、と思いました。
今までに見たことがある村とはだいぶ雰囲気が違って、
ちょっと浮き世離れしたような感じがあります。
面識がないお宅にお邪魔することは滅多にないですから、
こんな形で見て回れるのは面白いなーと思いました。
入場料を払うことで、興味を持って見ようと思う人だけ来るから、
住んでいる人たちも安心かもしれませんね。

竹が豊富、となると、やはりタケノコには目が行きますよね。
日本人にとっても竹林やタケノコはおなじみですが、
師匠にはあまりそういうイメージがなかったようです。
へえ〜日本でも食べるんだ、と驚かれたのが面白かったです。




⭐️さとちんさま♪こんにちは

いつも訪問&コメントありがとうございます♪

”桃源郷”たしかに、そんな感じかもしれません。
ちょっと浮世離れして感じられるほど、村は穏やかな雰囲気で
歩いていてものんびり、時が止まったような感じでした。
バリ島の観光地につきものの物売りもいない!と夫と驚いたけど、
それも、政府主導で観光村として開発されたからでしょうね。
竹葺きの屋根、私も初めて見たけど、奥に続く竹林を見て、
なるほど、これは生かさない手はないよな〜と納得でした。

そうだ!日本の筍はまさに旬だったよ。
高いのと下処理の大変さで、なかなか手が出ませんが・・・。
以前京都にちょうど筍の時期に行って、思わず買って帰ったものの、
アクが出ないうちに茹でないと、なんて夜遅くまで頑張ってしまい、
ヘトヘトに疲れたことがありました(笑)。
美味しいんだけどね〜。


⭐️太巻きおばばさま♪こんにちは

いつも訪問&コメントありがとうございます♪

この村、日本のガイドブックには載ってないけれど、
インドネシア国内や欧米人には知られてるようです。
整然とした街並み、それにゴミひとつ落ちてなくてきれいでした。
(ゴミが落ちてないって珍しいです!)
苔むしたお寺なども風情たっぷり。
入場料で、いろいろ維持しているのでしょうね。
また、入場料を取ることで、払っても見たい人しか来ないから、
問題も起きにくくなり良いのかなと思いました。

⭐️シロブチさま♪こんにちは

いつも訪問&コメントありがとうございます♪

そうなんです!トイレって大事なんですよね。
私もこのトイレなら安心して使えると思い、これならのんびり歩いたり、
飲んだり食べたりしても平気だな〜と思いました。
(トイレが不安な場所では、飲み食いも控えてしまいますからね)

竹林もなかなか迫力で、この中は涼しくて良かったです。
タケノコ、私はバリではまだ食べたことがないんですが、
カピカピで売られてるのではちょっと残念ですね・・・。
そうか、この辺で皮付きで売ってたら面白いですね!
(彼らはそれで売れると思ってないのかも?)
日本だと、季節には道端で軽トラで売ってたりしますもんね。

民家の台所も面白かったです!

⭐️lotusyaさま♪こんにちは

いつも訪問&コメントありがとうございます♪

ここは一体どんな村なのか知らずに行ったのですが、帰ってきて調べて、
1993年に政府主導で作られた観光村、と知り、私もびっくりでした。
私もてっきり、トゥガナンみたいな古い村かと思ったので・・・。
でも、ゴミひとつ落ちてない、物売りがいない、人々がみんな穏やかで
誰に会っても笑顔、というのがそれで腑に落ちました。
(他の観光地ではありえないことだらけ?)
こういう形の村だと、美しい街並みを楽しみながら安心して散策できます。
静かでのんびりしてるので、まさにタイムスリップの気分でした。

⭐️親父さま♪こんにちは

いつも訪問&コメントありがとうございます♪

私も師匠に聞くまでは全然知らない村でした。
日本のガイドブックには出てないんですが、インドネシア人や
欧米人観光客には案外知れているのかもしれません。
街並みの雰囲気、たしかに屋根材で変わりますね!
竹の屋根というのは初めて見たけど、独特な感じで、
茅葺とはまた違う雰囲気が面白かったです。

バリの筍、実は私はまだ食べたことがないんです!
アク抜きがいらないなら楽に食べられますね。
ひょっとして、沖縄で取れる筍と同じような感じかな?
以前西表島で、地元産の細いタケノコを沖縄そばにのせた、
「タケノコそば」を食べたことがありました。

No title

こんにちは♪
バリらしい民俗村ですね
ガイドブックにも出ていないところ
素敵なところに連れて行ってもらえましたね。
竹で葺かれている屋根も どこか懐かしい感じで
それでいて、綺麗に整理されている村
トイレが綺麗なのは一番ですね
入場料も必要だとか
これから 観光地になって海外からも沢山見えられるんでしょうね。
ふふっ タケノコ 今が旬ですね。

No title

プリンプランの村は伝統を守ろうとする方たちが作ったあたらしい観光村なんですね 入場料がいるけど 家の中を見ることができるのは面白いですね
竹葺きの屋根 何重にも重ねてあるんですね
見事な竹林 タケノコ出てますね
我が家の近くでもタケノコが出始めました
でもバリだと年中タケノコが出てくるのかしら

⭐️sheep☆さま♪こんにちは

いつも訪問&コメントありがとうございます♪

行く前は全然知らなかった村ですが、バリの昔の風景に
自分が入り込んでしまえるようなところでした。
自然素材の屋根ってとても興味があるので、
竹葺き屋根も面白かったです。
ゴミひとつないのは驚きで、しかもトイレがちゃんとしてる!
これだけで、人にもオススメできちゃいます(笑)。
ガイドブックにはどれにも出てなかったけど、
ネットではいくつか情報が出ているので、これから注目され、
観光客も増えるかもしれませんね。

タケノコ!日本ではまさに今が旬の味ですね。
でも今年はまだ食べてないな〜。

⭐️ハワイアイランドさま♪こんにちは

いつも訪問&コメントありがとうございます♪

プンリプランの村の成り立ち、後で知ったのですが、
どうりでいい雰囲気なのだと合点がいきました。
各家の台所を見学できるのも面白くて、
こういう観光村はいいなあと思いました。
自然素材の屋根はとても好きなので、竹葺きの屋根も、
実際見ると興味深かったです。

これだけの竹林、となればつい目はタケノコに(笑)。
日本でもタケノコの旬を迎えましたね!
そういえば、バリのタケノコの季節はどうなんだろう。
今度聞いてみたいなと思います。
プロフィール

里花

Author:里花
花々と緑あふれる大好きなバリ島に、18年ほど前から通い続けています。
神々への感謝と祈りとして芸能を捧げるこの島で、ここ数年の滞在中は伝統音楽ガムランの楽器グンデル・ワヤン(上写真)を習っています。
現在東京在住ですが、近いうちバリ島に住みたいです。

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