帰る日と宿題のこと<2017年4月>

pagi4-01/04/17
こんにちは。先日の滞在では、バリを発つ日の朝も、アグン山がよく見えました。
浅瀬にもくっきり映った山肌を背景に、静かな浜辺を犬を連れた女性が歩いていきます。
この”逆さアグン”は、浅瀬の地形などのせいか、場所によってはっきり見えるところと、
少しぼやけて見えるところとあるようです。

そして、日が昇るにつれ、潮も変わってくるので、くっきり見えていたところも
だんだんぼやけてきます。
pagi5-01/04/17
これは、コピを飲んだワルンから撮った写真です。
バイクを止められるロータリーがあるので、朝は地元の人がたくさん遊びに来ます。
座ってのんびりおしゃべりのおじさんたちも、楽しそうです。
私が見る限り、バリの人は男女共おしゃべり大好きな人が多いです。
そうやって笑い飛ばしているうち、小さなことはまあいいや〜となり、
ストレスをあまり溜めずにいられるのかもしれませんね。

さて、この日は午後から荷物を持って師匠宅に行き、おやつをいただいた後、
次回までの宿題のビデオ撮りをしました。
今回初めて、Batel形式の曲です。
グンデル・ワヤンは、通常それだけ4台か2台の編成ですが、
ワヤン・ラーマヤナの演奏では、他の楽器を入れた12人編成になります。
クンダン(太鼓)、スリン(縦笛)などを入れたその編成をBatelと言うそうです。
師匠も久しぶりに弾く曲らしく、長男くんと一緒に練習して確認してから、
ビデオ撮りをしました。
そして、師匠のグンデルのお手本の他、クンダンがどう入るのかわかるよう、
長男くんのグンデルと師匠のクンダン、というスペシャルビデオも撮りました。
なるほど、それを見ると、クンダンのどこで次のフレーズに入るのか、
テンポをどう合わせるのかがある程度わかります。
これを覚えてできるようになったら、他の楽器も加えて、次回の時に、
グループのみんなで12人でやってみよう!と師匠が言ってくれました。
うわあ、それはすごく楽しみ!と思い、難しいけど一層やる気が出ました。
実際には、クンダンの他の楽器も入り、もっとにぎやかな感じになり、
また合わせるのもすごく難しそうだけど、面白そうです。
次回まで、この曲を練習するのも楽しみだし、また世界が広がりそうです。

宿題の場合、以前はビデオを見ながらワンフレーズずつ順番に練習し覚えたけど、
長い曲や、最初がやたらに難しい曲だと、ちょっとめげそうになります。
それで、少し前から、とにかく全曲流して練習していく方法に変えました。
できないなりに、とにかく一緒にバチを動かしてみると、
あ、ここはさっきの繰り返しだ、とか、転調しただけ、など、曲の構成が見えてきます。
楽譜がある音楽なら、最初に楽譜全体を見渡して確認する作業のようなものです。
ところで、ガムランには楽譜がない、と私はさんざん書いてきましたが、
師匠の話では、最近は楽譜を使って教える人、習う人もいるんだそうです。
「でも自分は使わない」と言い、私もその方がいいなと思いました。
伝統的な方法で、時間をかけて直接習うのが、やはり一番しっくりくると思うのです。
と言っても私の場合、離れた日本で長く練習するので、ビデオの助けは借ります。
習い始めの頃、私もビデオから楽譜に起こしてみようと思ったことがありました。
採譜そのものは難しくはないけど、(なんか楽しくない)と思い、やめました。
実際の演奏を耳と目で覚えて、自分の頭と体に叩き込んでいく方が楽しいのです。

この時も師匠は笑いながら「毎晩寝る前にこのビデオ見たらいいよ」と言いましたが、
実際にそうしてみようと、帰国してから毎朝毎晩そうしています。
もちろんバチを持っての練習もして、それ以外でもやたらにそうして聞いていると、
何となーく少しずつ頭に入ってきて、残ってきます。
ガムランに限らず、何度も聴くお気に入りの曲って、自然に覚えて口ずさみますよね。
それに、例えば毎日朝ドラを見ていると、覚えるつもりがなくても、
いつのまにかテーマ曲が頭に入っていたりしますよね。
それと同じようなものかもしれません。
次回まで、私のテーマ曲はこれだ!というつもりで、練習し、聴き続けます。
もちろん今まで習った他の曲も、忘れないよう練習しておきたいので、
次回までの日本での時間も、充実して過ごせそうです。

さて、3月滞在中のことはまだまだたくさんあるのですが、
1月の記事の続きが残っているので、その後また記事にしていきます。

ところで今、東京では桜や春の花々が咲き始めています。
明日だけちょっと、東京編でそんなことを書きたいと思います。
明後日より1月のバリの記事の続きに戻ります。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。
明日も良い一日でありますように!
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No title

こんにちは♪
この景色が帰る日の朝でしたのね。
アグン山がよく見えてよかったですね。
そうそう 笑っていれば、元気になれる
病気も飛んでいくわ
だからバリの人はみんな 素敵な笑顔で元気なのね。
次回までの宿題をいっぱいもらったのでしょうか
毎日 見て聞いて 自然に頭に耳に残っていきますよね
そうそうベッドをたたいて実践もしないとね(笑)
うちの息子もギターを習っていた時
楽譜はありませんでした
楽譜がなくても出来るようになるものなんですね~

こんにちは

こんな風に遠い日本で練習などする時は、本当にビデオがあって良かったと思うでしょう。
ビデオが遠い日本とバリを結んでくれていますね、
でもビデオの画面から懐かしい姿が見えると、バリに帰りたくなるかも?
嬉しく懐かしい遠い場所に、つい思いを寄せてしまう事はありませんか?

No title

宿題が出ましたか〜。
でも練習を励めば次回は12人で演れるんですね♪
それはすごく楽しそう。
しかしビデオ・・・文明の利器ってのは有り難いですね〜。
がんばってー!

No title

そうですよね。
僕はギターのことしかわかりませんが、
曲を覚える時は、2種類のことをします。
ひとつは、なかなか覚えられない部分を何度も練習することで、
曲のアタマからやり始めるとなかなか前に進まず、
途方にくれますが、これもやらないと覚えられないことではあります。
これは、主にテクニックや入り方などを覚えることですよね。
で、ふたつめは、1曲全体を通して、またはある単元を通して覚えること。
これは、テクニックというより曲全体の体裁というかストーリーというかを
大局的に覚えることですよね。

このふたつは不思議な関係がある気がします。
細かなことは放っておいて通しで練習しているうちに、
技術的なことが自然とできるようになったり、
局部的に練習していても自然と全体が見えたりしますよね。
だんだんうまくなってくると、局部的な部分も全体的な流れも
いくつものパターンが身についてきて、
よほど珍しい曲や技術でもなければ、
一度見本を聴いただけですぐに演奏できるようになりますよ。
(それはもうプロですが)

大人数で合わせる楽しさや、
観客に喜んでもらえるうれしさはたまらないものがあります。
がんばってねー。
いつでも観客になりますよー。

⭐️sheep☆さま♪こんにちは

いつも訪問&コメントありがとうございます♪

帰る日もアグン山がきれいに見えて良かったです。
「ありがとう、また来ます〜」と心の中で挨拶してました。
バリの人だって、もちろんそれぞれに色々あるでしょうが、
他愛ないおしゃべりで笑い、目の前のことを楽しんでいて、
何だかいいな〜って思います。
素敵な笑顔に、見ている私も心がぽっと明るくなり、
元気をもらっています。

すぐに覚えられない曲でも、何度でも聴いていると、
自然に頭のどこかで、少しずつぐるぐるしてくれますね。
手の動きもベッド叩いて、しつこく実践です!
息子さんも、ギターを楽譜なしに覚えられたんですね。
楽譜は便利だし助けにはなるけど、
絶対必要なものでもないのでしょうね。

⭐️カミさんさま♪こんにちは

いつも訪問&コメントありがとうございます♪

習い始めた時、ビデオの活用までは当初考えてなかったんです。
でも途中まで習った曲を、その滞在の最後にビデオに撮って、
日本で見て練習したら、続きを覚えていくことができました。
そしたら次に行った時、師匠がとっても嬉しそうな顔をしてくれて。
それ以降、毎回次までの宿題も出るようになり、
私にとって、日本で過ごす日々の大切な張り合いとなっています。
遠い日本にいても、ビデオで練習している時間は、
まさにバリと繋がっている気分ですね。
そう、でも時に懐かしくて、恋しくて、ああここに帰りたいって、
思いが飛んでいってしまいます(笑)。

⭐️さとちんさま♪こんにちは

いつも訪問&コメントありがとうございます♪

はい、今回の曲、宿題として覚えるにはかなり難しい!
なので、手や頭の感覚が鈍らないうちにと、早速練習開始してます。
他の楽器と12人で合わせるなんて、すごく楽しそうで、
想像したらワクワクしちゃいます。
ビデオは本当にありがたい。
おかげで日本でも練習し、次までの時間を楽しく過ごせています。
師匠も「テクノロジーが助けてくれるよね」とよく言います。
がんばります、ありがとうございます!

⭐️つかりこさま♪こんにちは

いつも訪問&コメントありがとうございます♪

どの楽器をやるにしても、あるいは歌やダンスも同じと思いますが、
全体と部分、両方をつかんでいくのが必要ですね!
プロはそれを積み重ね、パターンが身について、考えるより先に、
体を動かすことができるのでしょうね。
そうなるまで、ひたすら練習を積むのが精進ですね!
私も今はとにかく、目の前のことを一生懸命やって、
続けていきたいなと思います。
ありがとうございます♪

プロフィール

里花

Author:里花
花々と緑あふれる大好きなバリ島に、18年ほど前から通い続けています。
神々への感謝と祈りとして芸能を捧げるこの島で、ここ数年の滞在中は伝統音楽ガムランの楽器グンデル・ワヤン(上写真)を習っています。
現在東京在住ですが、近いうちバリ島に住みたいです。

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