観光村プンリプラン⑥”美しい島”<2017年1月>

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こんにちは。年末年始のバリ島滞在、1月6日に訪れたプンリプラン村の続きです。
村には木々の花もたくさん咲いていて、所々で目立つのは、このコンロンカの一種だ。
インドネシア名は”Nusa Indah(ヌサ・インダ=美しい島)”と言う。
ふさふさと赤く見えるのは花びらでなく萼片の部分で、
所々、小さな星型をした黄色の真花がその中に咲いている。
コンロンカはアカネ科で、たくさん種類がある。
これは萼片がふさふさと多いので、一般的に”オーロラ”と呼ばれる種類ではと思う。

白い花(萼片)のヌサ・インダも近くに咲いていた。
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他でもやはり、赤と白がセットで植わっていることが多い。
インドネシア国旗は赤と白なので、ひょっとしたらそのイメージで
この花を”美しい島”と呼ぶのかもしれない。

アラマンダ(オオバナアリアケカズラ)もあちこちで見かけた。
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キョウチクトウ科の半つる性植物で、塀を覆うように伸びるので、
塀の中と外、両側で楽しめる。

イランイランの花は、淡緑色なので案外目立たない。
バリ島ではsandat(サンダット)と呼ばれ、お供えによく使われる。
イランイランはバンレイシ科の木で、普通の種類は20mを超える高木に育ち、
花は取ろうにも取れなくなってしまう。
民家に植えられるのはほとんどが矮性の種類・チャボイランイランだ。
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甘い香りがよく知られるイランイランだが、花盛りで木に咲いている時は
あまり香りが強くない。
花が枯れかけ、あるいは摘んで時間が経ちしおれてくるにしたがって、
どんどん香りが強くなってくる。
この花は結婚式や削歯儀礼などで、女性が髪に飾るのにも使われるが、
そんな時は髪を結ってしばらくするといっそう香ることになり、素敵だなと思う。

赤い花も、形でまた表情が違う。
こちらは左がシマヒギリ、右の細長いのはベニヒモノキの花だ。
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シマヒギリはシソ科(旧クマツヅラ科)で、集散花序の形から、
英名はパゴダ(仏塔)フラワーとなっている。
ベニヒモノキはトウダイグサ科の木で、紐状の花穂は長さ30cm〜50cmにもなる。
日本でも鉢植えなどで時々見かけるキャッツテール(キャットテール)と同じ仲間で、
花の作りも似ている。
赤くふさふさしてるのは雄しべで、花びらは退化してないそうだ。

パキスタキス・ルテア(ウコンサンゴバナ)はキツネノマゴ科の低木で、
黄色の”苞(ほう)”が林立し、にぎやかだ。
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重なった苞(ほう)の間から、白い花を四方に向かって咲かせる。
白い花は長持ちしないが、黄色の苞が残るので、長く咲いているように見える。

民家の塀の上から、中に植わったフォックスフェイス(ツノナス)の木が見えた。
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日本でも晩秋に花屋の店頭に並び、ハロウィンなどに飾るのを見かける。
まさに”狐の顔”型の実は長持ちするので、生け花にも重宝らしい。
ただし日本では植えても冬の寒さで枯れてしまい、一年草扱いだそうだ。
ちなみにこのフォックスフェイス、日本には1935年、バリ島のお隣ジャワ島の植物園から
導入されたのが最初だそうだ。

村はずれまで歩き、中心の道をそれると、裏庭の景色が見えてくる。
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裏庭には洗濯物が干され、大きなカゴなどを置く物置や、
ココヤシの殻を集めておく場所などがあった。

その周りには、実のなる木もある。
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かなり背が高いのはマンゴーの木で、写真だとわかりにくいけど、
緑色の小さなマンゴーが、ぶらぶらといくつもぶら下がっていた。

ジャックフルーツの木も、実がなっていた。
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インドネシアでは”ナンカ”と呼び、大きな実は切って生食する他、
スープの具など料理にも使う。
この木もかなり高木になり、材はガムラン楽器クンダン(両面太鼓)の胴に使われる。

茂みにはコーヒーの木もあり、実をつけていた。
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この実が赤く熟すと収穫し、中の種を乾燥させたのがコーヒー豆だ。
バリ島の高原地帯では、庭にコーヒーの木を植える家が多かったようだ。
実を収穫し、乾燥させた豆を家で焙って臼ですり潰し、自家製のコピを
それで楽しんでいたそうだ。
今でも高原地帯へ行くと、裏庭や道端などでなにげにコーヒーの木を見かける。
ちなみに種の周りの果肉も、熟して赤くなると、甘くて美味しい。
以前バリ島東部のトゥガナン村に行った時、村のガイドさんが道を案内しながら、
道端にあったコーヒーの赤い実をもいで、食べさせてくれた。
コーヒーの木を見つけると、その時のことを思い出す。

こちらは甘い果物”サウォ”だ。
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見た目はジャガイモみたいに地味だけど、果肉は柔らかく柿みたいに甘い。

昔からきっと、通り側には花の美しい木、裏庭には実用的な果物の木などを植え、
いろいろ活用していたのだろうなと思う。

観光村プンリプランをゆっくり散策した後、車で少し移動して、
バンリにある師匠友人宅を訪ねて、午後の時間を過ごした。
明日はその友人宅でのことを書きます。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。
明日も良い一日でありますように!

 ※植物については、次の本とサイトを参考にしています。
   本:「亜熱帯沖縄の花」アクアコーラル企画
     「日本で見られる熱帯の花ハンドブック」土橋豊著 文一総合出版
     「京都・バリ島 車椅子往来」大村しげ著 中央公論新社
   サイト:「ヤサシイエンゲイ」より「フォックスフェイス(ツノナス)とは」
         http://www.yasashi.info/hu_00017.htm
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プロフィール

里花

Author:里花
花々と緑あふれる大好きなバリ島に、18年ほど前から通い続けています。
神々への感謝と祈りとして芸能を捧げるこの島で、ここ数年の滞在中は伝統音楽ガムランの楽器グンデル・ワヤン(上写真)を習っています。
現在東京在住ですが、近いうちバリ島に住みたいです。

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