オダランでの舞踊・その1<2016年12月>

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こんにちは。年末年始のバリ島滞在、12月31日のオダランの続きです。
それぞれのお寺で、バリ暦で毎年行われるオダラン(寺院周年祭)では、
地域の子供達が演じる舞踊がお楽しみの一つだ。
前奏曲を終えて一旦休憩したガムランチームが戻ってくると、
踊り子ちゃんたちもカーテン裏に集合してスタンバイしていた。
午後8時近くなって、ガムラン演奏とともに、ようやく最初の演目がスタートだ。
"Puspanjali(プスパンジャリ)”という踊りで、
Puspaは花、Anjaliは敬意を意味し、歓迎の意で踊られるものだ。
1989年に創作された踊りだそうで、動きがシンプルなことから、
幼稚園や小学校で習って踊ることもあるらしい。
この時も、一番年少の子たちがこれを踊っていた。

さて、オダランで奉納される舞踊は、主にお寺の内庭で演じる神聖なものと、
外庭などで演じる余興的な舞踊とで種類が分かれる。
地域や寺院により、神事か余興かの線引きが曖昧なこともあるようだが、
余興といっても、人間たちと一緒に、神様も楽しんでいるのだろうと思う。
(その辺りの感覚は、日本のお祭りの奉納芸能と似ているのではと思う。)
主に余興として演じられる演目は、近年創作されたものも多く、
地域で踊りを習う子にとっては、この場が発表会みたいな感じになってるようだ。
ステージは、集会所の一角を広くあけただけの場所だけど、
踊る子の家族は、たいがい最前列に陣取ってスマホを構えている。

踊り子ちゃんたちが出てくると、親たちが一斉に写真を撮る。
おチビちゃんなりに、皆一生懸命ポーズを作り、腰を揺らして真剣に踊る。
と、次の瞬間、観衆の年輩女性からギャハハハ、とすごい笑い声がした。
踊り子ちゃんの誰かのおばあちゃんのようで、どうやら自分のやんちゃな孫が、
それらしくしなを作って、腰を揺らすのがおかしくてたまらないらしい。
踊り子ちゃんが腰を揺らすたびに、ギャハハハと大声で倒れそうに笑う。
近くにいた私は、その笑い方があまりにおかしくて、つられて笑いそうになる。
(いくら何でも、私が笑うわけにはいかない)と必死でこらえる。
発表会のような場で、孫が真剣に踊る様に大笑いするおばあちゃん、
なんかすごいな・・・とびっくりだけど、これもバリらしいなと思う。
つまりそれくらいみんな楽しんでいて、雰囲気は温かいのだ。

そんな中で、無事に踊り終えた踊り子ちゃんたちが退場していく。
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踊りごとの独特な衣装も美しく、見ていて楽しい。

すぐに、次の踊り子ちゃんたちが登場だ。
次は”Tenun(トゥヌン)”という踊りで、機織り娘が
バリ島の伝統的な布”トゥヌン”を楽しそうに織る様子を表した踊りだ。
1957年に創作された踊りで、衣装はバリ島西部の伝統的な民族衣装だそうだ。
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登場する時から、バシッとポーズを決めていて本当にかっこいい。
これは小学生くらいの子たちで、もう何回か踊っているのか、
最初のグループよりは少し慣れた感じだ。

踊りながら出てきて広がり、最初はゆったりと優雅に立ったまま踊る。
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途中から全員座って、主に手と上半身を動かす踊りの動作がある。
それが糸を紡ぎ、機織りの枠に糸を通して絣を織る、という一連の動きで、
働く喜びを表現している踊りだそうだ。

次の踊りは”Condong(チョンドン)”で、”レゴン・ラッサム”という舞踊劇の中から、
主要な役チョンドン(女官)の踊りだけを、数人で踊っていた。
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”レゴン・ラッサム”は観光公演でもよく演じられる舞踊劇だが、
チョンドン役はかなり上手な子が踊るようで、難しいらしい。
ところで、この時のステージはこんな感じで、すでに踊り終えた子は、
その衣装のまま、周りで家族と観たりしていた。

次は”Cendrawasih(チェンドラワシ)”という踊りで、この辺りから少し年かさの女子、
中学か高校生くらいだろうか。
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チェンドラワシとは極楽鳥のことで、美しい鳥の様子を表現している。
1988年に創作された踊りで、羽のようにパッと広げる衣装もきれいだ。
これも、観光公演でも時々見かける演目だ。

さすがにお姉さんたちの踊りは見ごたえがあり、大勢の人が見入っている。
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ところで、おチビちゃんたちの踊りは親が最前列で場所取りしてたけど、
この辺りになると、男の子たちが前の方で真剣に見ている。
きれいなお姉さんたちの踊りに、やはり見とれてしまうのだろうか。
そして、まだこの後も舞踊が続いた。

明日もこの続きを書きます。
今日も読んでいただき、ありがとうございました。
明日も良い一日でありますように!

 ※舞踊については、次のサイトを参考にしています。
  (各舞踊名をクリックするとリンクします。詳しく見たい方はご覧になってみてください)
   「バリ島舞踊図鑑 Padmanila」より「プスパンジャリ」「トゥヌン」
 
 また、次のサイトも参考にしています。
   「静岡文化芸術大学 室内楽演奏会」より「サリ・メカールの練習風景〜チェンドラワシ」
       http://blog.goo.ne.jp/chambermusic/e/76a9bab14293a81b78de40ffd2d61897
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プロフィール

里花

Author:里花
花々と緑あふれる大好きなバリ島に、18年ほど前から通い続けています。
神々への感謝と祈りとして芸能を捧げるこの島で、ここ数年の滞在中は伝統音楽ガムランの楽器グンデル・ワヤン(上写真)を習っています。
現在東京在住ですが、近いうちバリ島に住みたいです。

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