オダランに行く<2016年12月>

nasi goreng31/12/16
こんにちは。年末年始のバリ島滞在のことを書いています。
12月31日、師匠のバンジャールのお寺でオダラン(周年祭)があるため、
正装で、午後に師匠宅へ行った。
(※バンジャール:各村内の最小単位の組織で、規模的には自治会や町内会のような感じ)
お寺へ行く前の腹ごしらえという感じで、まずナシゴレンをいただいた。
近くで作りたてをブンクス(持ち帰り)してきてくれたもので、
まだ熱々で程よく辛く、美味しかった。
ナシゴレンには、キュウリが1〜2切れ付いてくることが多いけど、
口の中が辛くなった時かじるとさっぱりする。

さて、バリ島にたくさんあるお寺では、すべてバリ暦に従って
毎年一度、寺院創立を記念して祝うオダラン(周年祭)が行われる。
この”年に一度”というのが西洋暦の一年とはずれるので、
この時はたまたまそれが大晦日に重なったわけだ。
バリ暦は複雑で、多くのお寺のオダランはそのうちの”ウク暦”に従っている。
”ウク暦”には7日で1つの”ウク”(つまり1週間)が30種類あって、
この30種類のウクが1回りすると、ウク暦の1年となる。
つまり7日×30週=210日でウク暦の1年と数え、その周期でオダランや大きな祭礼が巡ってくるわけだ。
(バリ暦は何種類かの暦の組み合わせで複雑なので、西洋暦と合わせて記載した”バリカレンダー”というのがあり、
普通は地元の人もそれを見てバリ暦の祭日などを確認している。)

また、五日暦と七日暦が重なる”Tumpek"という特別な日が年に何度かあり、
お日柄が良いとされて、多くのお寺のオダランも集中しているようだ。
この大晦日もたまたまバリ暦の"Tumpek Wayang"という日にぶつかり、
師匠のバンジャールのお寺だけでなく、あちこちでオダランがあるようだった。

ホテルを出る時、スタッフにこれからオダランに行くと話をした。
「雨が降らないといいけど」と話すと、スタッフは
「きっと大丈夫、お坊さんが雨止めをしてるから」と、さらりと言う。
大事な儀礼やイベントの時、数人の僧侶が集まって、その間雨が降らないよう、
雨止めの儀式を行う、という話は何度か聞いたことはあった。
でも、あまりにもさらっとスタッフが言うので驚いてしまった。
「で、そんな時はオダランが終わった途端、降りだすのよ」と言う。
「今日はオダランが多くてあちこちで雨止めをしてるから、
雨もどこで降ればいいんだーって、きっと混乱してるわね」
スタッフも笑っていたけど、その様子を思い浮かべたら私もおかしくなった。

踊り(バリ舞踊)を習い始め、儀礼でももう踊るようになっていたちび娘は、
この日も何人かで、何か踊ると聞いていた。
私たちが師匠宅に着いた時には、もう奥様と準備に出かけていた。
ナシゴレンを食べ終えると、師匠がちび娘の様子を見に行くというので、
私も一緒について行くことにした。
making31/12/16
お寺とは別の場所で、この日踊りに出る子供と親たちが集まり、
先生やスタッフのお姉さんに着付けとメイクをしてもらっている。
踊りは何種類もあるらしく、それぞれの衣装の着付けにメイク、
そして髪結いと、何人かのスタッフが分担していた。
着付けもメイクもかなり時間がかかり、子供達は並んで待っている。
聞いたら、もう何時間もこうして準備しているらしかった。
途中でバナナ葉に包んだ軽食が配られ、何人かは広げて食べていたけど、
ちび娘は踊る前には食べられないのだそうだ。
かなり緊張した面持ちで、飲み物だけ飲んでいた。
自分も前日、儀礼演奏に行く前胃が痛くなるほど緊張したのを思い出し、
(その気持ち、痛いほどわかる・・・)と思ってしまった。

だいぶ時間が経ち、ようやく準備が終わると、先生が全員を集めて、
「さあ皆さん、お家の人と一緒に、バンジャールに行きますよ」と指示をした。
「途中で寄り道して遊ばないように。衣装は明日の朝8時までに戻してね」などと
いくつか注意をすると、一旦解散となった。
すっかり踊り子姿になった子供たちは、一斉に外へ出て、それぞれ親のバイクや車で、
バンジャール集会所へと向かった。
私も奥様のバイクに乗せてもらって、そこから直接向かった。

バンジャール集会所の奥にお寺があり、この日はそのお寺のオダランだ。
集会所にはもう大勢の人が集まり、華やいだ雰囲気だ。
people31/12/16
まず、奥様と奥のお寺の境内に入り、一緒にお祈りをした。
お寺の境内も、次々とお祈りに来るバンジャールの人たちであふれかえっていた。
少し遅れて、一旦家に戻った師匠が夫を連れてきて、お祈りを済ませてから合流した。
師匠はこの後ずっとガムラン演奏なので、すぐにバンジャールの楽団の方へ行き、
楽器の前にスタンバイだ。
私たちは、この後何がいつ始まるかさっぱりわからないので、写真を撮ったり、
椅子に座らせてもらい休んだりしながら、ひたすら待っていた。

踊り子ちゃんたちも、舞台裏の一角に集まって待っている。
waiting31/12/16
ここにいるのはまだ小学生くらいの子たちだけど、ピシッとした後ろ姿が
なんとも言えず美しくて、かっこいいなと思った。

明日も、このオダランの様子を書きます。
今日も読んでいただき、ありがとうございました。
明日も良い一日でありますように!

 ※バリ島の暦について、詳しく知りたい方は、こちらのサイトをご覧になってみてください。
  私もこのサイト記述を参考にしました。(実はまだよくわかっていませんが・・・)
  →「バリ島旅行.com」より「バリ島の暦・ウク暦とサカ暦を知ろう」
関連記事
プロフィール

里花

Author:里花
花々と緑あふれる大好きなバリ島に、17年ほど前から通い続けています。
神々への感謝と祈りとして芸能を捧げるこの島で、ここ数年の滞在中は伝統音楽ガムランの楽器グンデル・ワヤン(上写真)を習っています。
現在東京在住ですが、近いうちバリ島に住みたいです。

最新記事
最新トラックバック
カテゴリ
カレンダー
02 | 2017/03 | 04
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31 -
検索フォーム
リンク
☆お願い
素人写真ですが、写真の無断使用はご遠慮ください。 記事文を引用される場合は、引用元明記の上、なるべく当方へご連絡ください。 質問や不明点等ありましたら、お気軽にコメント欄でお問い合わせください。