サプ・レゲール@依頼者宅②ワヤンの始まり<2016年12月>

wsl.n.4-30/12/16
こんにちは。12月30日のサプ・レゲール儀礼の続きです。
Sekar Tamanの曲が速度を緩めて終わると、ダランはランプに火を入れた。
※ダラン:ワヤン・クリの人形遣いで、儀礼で行う場合は聖水を作る僧侶としての役割も担うため、
マンクー・ダランとも呼ばれる。

舞台の天井から吊り下げたワヤン上演用のランプは、ココナッツ油を使ったものだ。
その揺らめく炎で、人形たちの影をスクリーンに映し出す。

演奏はすぐに2曲目、Bima Niuに入る。
ダランは人形箱の蓋を開ける前に、舞台を浄め、上演の準備をしていく。
ダラン左側の人形箱の上にも、供物がのっている。
wsl.n.6-30/12/16
後ろにいる助手たちが、様々な手伝いをする。
ランプの炎が安定してくると、ようやく少し明るくなり、私もほっとする。
手前にグンデルのうち2台の鍵板がちょっと見えているが、
鍵板を見ずに弾くのがまだ難しい私には、少しの明るさでもありがたい。

ダランは花を聖水に浸し、バナナ茎の舞台の土台(ここにワヤン人形の軸棒を刺す)に、
少しずつふりかけていく。
線香の煙と花、聖水で舞台を浄めると、マントラを唱え、祈りを捧げる。
wsl.n.7-30/12/16
ワヤン・クリに向けて空気が整っていく、この時間は身が引き締まる感じだ。
やがてBima Niuの曲が終わると、舞台の内側はシンとして、
でも中庭の会場からは人々の声、ざわめきが聞こえてくる。
儀礼でのワヤン・クリは、神事そのもの、または神々に向けての上演という意味が強く、
人間の参列者がずっと見ている必要はなく、誰も見ていないことさえある。
でもワヤン・サプ・レゲールだけは、特にこの儀礼を受ける対象の人は、
これをしっかり見ることも、儀式のうちになっているようだ。
「ほら、ワヤンがもう始まるよ!」って感じの声が会場から聴こえてくる。

明日も、ワヤン・クリの様子を中心に、この儀礼の続きを書きます。
今日も読んでいただき、ありがとうございました。
明日も良い一日でありますように!
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プロフィール

里花

Author:里花
花々と緑あふれる大好きなバリ島に、17年ほど前から通い続けています。
神々への感謝と祈りとして芸能を捧げるこの島で、ここ数年の滞在中は伝統音楽ガムランの楽器グンデル・ワヤン(上写真)を習っています。
現在東京在住ですが、近いうちバリ島に住むつもりでいます。

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