サプ・レゲール@依頼者宅①会場へ向かう<2016年12月>

truck6-30/12/16
こんにちは。年末年始のバリ島滞在のことを書いています。
12月30日、再びサプ・レゲール儀礼のワヤン・クリ演奏に参加することとなり、
集会所から供物を積んだトラックと一緒に、ダランの車で出発した。
トラックの荷台は、赤いカバーをかけた師匠宅のグンデル4台と、
たくさんの供物でいっぱいだ。
こちらはダラン助手と師匠の弟さんが乗り、荷台にもダラン助手が1人乗った。
ダランの車は、ダランと助手2人、師匠と長男くん、私たちでいっぱいだ。
この日は年末とあって、ヌサドゥアへ向かう海上有料道路は、
今までに見たことのない激しい渋滞で、車が動かないほどになっていた。
係員が出て、詰まった車の列を別のゲートから入り直すように誘導している。
そうこうしているうちに、先に出たこのトラックに、ダランの車が追いついた。
この荷台に白い正装のダラン助手が1人乗って、有料道路を走っていく、
その光景を後ろからずっと眺めていた。
次第に夕暮れが迫る空、渋滞の車の列、その中で、この荷台だけが
別の時間を刻んでいるかのようだった。
すごく不思議な感じで、車の中から写真に撮りたかったのだけど、
ぎゅうぎゅう詰めで真ん中に乗っていたので、カメラも出せずにいた。

車はようやくブノア湾を越えて対岸のヌサドゥア地区に入り、
リゾートホテルの立ち並ぶ地区のゲートとは反対方向に行く。
一般道も結構車は多く、そのうち辺りもだんだん暗くなっていく。
ところで、この日はサプ・レゲール儀礼と聞いてはいたものの、
前みたいに集会所で合同でやるのか、個人宅でやるのかは知らなかった。
車はやがて細い路地に入る。
対向車が来ると、どちらかが少し寄せて、ぎりぎりですれ違うほどだ。
若い女性が運転する車とようやくすれ違った後、
ダランが「今の子、cantik(美人)だな!」と言って、みんな笑い出す。
車はさらに上り坂の細い道を進んでいき、ようやく会場に着いた。
そこで、この日の会場は個人宅と初めてわかった。
暗い静かな住宅街の道で、そこだけがあかあかと明るく賑わっている。
正装の大人や子供が中と外を行き来し、門の外には車の誘導係もいる。
昼間でもそうだけど、会場の儀礼空間の中に入っていくときは、
いつもタイムスリップしたような、不思議な感覚に包まれる。

私たちは何がどうなってるかさっぱりわからないので、
とにかく師匠たちにくっついていく。
主催者であるその家のご主人と挨拶し、しばらく歓談する。
と言っても、インドネシア語はまだ簡単な日常会話しかできない私、
初対面の方と話すのは、緊張してしまう。
個人宅とはいえ、家族や親戚、一族の人たちなどかなりの人が集まり、
にぎやかに儀礼の開始を待っている。
積んできた供物も、この儀礼のためのものだったのだ。
あんな大型で手が込んでいたから、私はまた集会所か何かで
合同で儀礼をするなのかな?と思っていたほどだ。
個人宅であれほどのものを用意するのは、私は初めて見た。
サプ・レゲール儀礼は、個人でやるにはお金がかかりすぎて大変、
と師匠にも聞いてはいた。
このお宅も裕福ではあるだろうけど、それにしても、
相当気合を入れて行う儀礼なのだろうと思った。

しばらくして、中庭の奥にしつらえたワヤン・クリ舞台の裏手に入る。
ここからは長いだろうと思い、その前にしっかりトイレを借りる。
ダランの人形箱や、上演に必要な供物はすでに運び込まれていた。
その後ろに4台のグンデルが並べられ、マイクがセッティングされる。
今回の演奏は、師匠と私がPemade(通常の大きさのグンデル)、
弟さんと長男くんがKantil(一回り小さく1オクターブ高いグンデル)だ。
この日、お父様はホテル演奏を2ヶ所掛け持ちで、こちらに来ていなかったが、
代わりに弟さんが、まごまごする私たちにもすごく気を遣ってくれる。
やがてダランと助手が定位置に座ると、照明が落とされた。
(私は儀礼中写真を撮れなかったので、夫の撮ってくれたビデオから切り取った写真で大体の様子を紹介します)
wsl.n.1-30/12/16
今回はワヤン・サプ・レゲールの上演中、舞台の内側から夫がビデオを撮ってくれた。
スクリーンの向こう側はまだ照明がついているけれど、中はこんなふうに暗く、
向こう側に置かれた供物の影が映っている。
準備するダランと助手の、線香の先だけが赤く光る。
前回の集会所の時よりさらに暗く、楽器の鍵板もよく見えない。
(うわ、この暗さで弾くのかな)と思ったらそうで、前回と同じく、
曲は早弾きのSekar Tamanから始まった。

Sekar Tamanが流れる間、ダラン助手の1人がスクリーンの表側に行って、
数カ所に線香を立てている。
wsl.n.2-30/12/16
スクリーンに、その助手の影が映っている。

ダランは、人形箱の上に置かれた供物や聖水を使い、上演準備を進めていく。
wsl.n.3-30/12/16
実はこの日、私は緊張で胃が痛くなり、薬も飲んできたほどだった。
でも4台のグンデルの音が流れ出すと、その美しさに改めて驚く。
夜の闇に包まれ、そこだけが華やいだ儀礼空間、そこに響くグンデルの音は、
地上から立ち上り、天上から降り注ぎ、美しい波のように広がっていく。
自分の拙さも棚に上げ、美しい音そのものに、つい耳をすませてしまう。
初めて夜のワヤン・クリを見た時も、最初のこのグンデルワヤンの音が
あまりに美しいのでびっくりしたものだった。
グンデルをまだ習う前に感じた、あの時の驚きが、蘇ってくるかのようだった。

明日も、ワヤン・クリの様子を中心に、この儀礼の続きを書きます。
今日も読んでいただき、ありがとうございました。
明日も良い一日でありますように!
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荷台に積んだ供物<2016年12月>

truck3-30/12/16
こんにちは。年末年始のバリ島滞在、12月30日夕方の続きです。
この日は夜に儀礼演奏があり、楽器をのせたトラックの荷台に、
会場宅へ運ぶ供物も、集会所から積み込まれた。
大きくて立派な供物に、唖然としてしまう。
真ん中はヤシの葉で作られたもので、上部が扇型になり、
女性の顔の模様になっている。
これは供物全体の形が”チリ”と呼ばれるモチーフになっているもので、
元々は稲束に着物を着せた”稲の母(ニニ・バントゥン)”の形だという。
その形が稲と豊穣の女神デウィ・スリの象徴とされ、
可愛く簡素に様式化したものが、この扇型の飾りなのだそうだ。

ちょっと話がそれるが、”チリ”のことを調べていたら、3月にブサキ寺院祭礼で見た、
この女性のお面をのせた供物も、どうもそれ(チリ)らしいとわかった。
cili2-25/03/16
”チリ”の顔がお面で、その下の細工や果物が胴体やスカートを表しているという。

とすると、同じくブサキ寺院祭礼の時、ワヤン・ルマの舞台両脇に飾られていたこれも、
おそらく同じ”チリ”なのだろう。
cili1-25/03/16
こうしてお面を使ったものは大きな儀礼でしか見ないけれど、
ヤシの葉で象られた”チリ”はしょっちゅう見かける。
(ブサキ寺院供物については、その場で聞いたわけではないので、もしかすると違う名前や意味があるかもしれない。もし違っていたらごめんなさい!)

さて、荷台には”チリ”型の供物をはさんで、大きな供物が2つ積まれていた。
ピックアップトラックの運転席と比べても、かなりの高さがある。
truck1-30/12/16
手前が、豚の肉や脂身、網脂などを使ったもので、
昨日の記事に書いた供物よりはるかに大きい。
儀礼用傘やウンブルウンブル(幟旗)が網脂で作られているのが、
申し訳ないけど、ちょっと気持ち悪い感じがする。
しかもその網脂の端っこが、楽器の赤い布カバーに微妙に触れそうだ。
ここに積んだグンデル4台は師匠所有の楽器だけれど、
供物の網脂や脂身に触れそうなのが、どうにも気になってしまう。
この供物は、所々に唐辛子も飾られている。(ひょっとして虫除けを兼ねてるのかもしれない。
そして、奥のカラフルなもう1つは、練った米粉に色をつけて作られた供物で、
日本の”しんこ細工”の巨大版、豪華版といった感じだ。
これも芸が細かくて凝っている。

米粉系の供物の裏側を見てみると、こちらにもなんか顔がある。
truck4-30/12/16
牙を剥いた顔だけど、カラフルに作られてるので愛嬌も感じる。
他にも、隙間にはヤシの葉で作られたいろんな形のものが
ビニールにくるまれて積まれていた。

こんなふうに楽器と供物をぎっしり積んだトラックの荷台は、
集会所前に止めてあるだけで、何だか迫力があった。
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この後、荷台にさらに、ダランの助手が一人乗り込んだのでびっくりした。
運ぶ間、供物の無事を見守るためにそこに乗ったのかなと思った。
そのまま、このトラックとダランの車2台に皆が分乗して、
儀礼が行われるヌサドゥア方面へと向かった。
このトラックが、海上有料道路を走っていくだけでも何かすごいけど、
荷台に正装姿の助手が一人乗って、というのも不思議な光景だった。

明日は、儀礼会場へ向かう時のことを書きます。
今日も読んでいただき、ありがとうございました。
明日も良い一日でありますように!

 ※供物の”チリ”については、次の本を参考にしています。
    「バリ島」ミゲル・コバルビアス著 平凡社
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いろいろな供物<2016年12月>

jajan30/12/16
こんにちは。年末年始のバリ島滞在のことを書いています。
12月30日、この日は儀礼でワヤン・クリ演奏があると前日に聞いていたので、
午後遅く、シャワーを浴びて正装をしてから師匠宅に向かった。
出発前に、まずテラスでコピとジャジャンをいただいた。
正装のサロンや下着で腰をピシッとしめているし、儀礼前だと緊張しているけど、
ジャジャンはそんな時でも何となく食べられる。
お米や米粉主体のもちもちしたお菓子、ココナッツとヤシ砂糖の優しい甘さで、
口にすると少しほっとする。

やがて師匠宅前にピックアップトラックが来て、グンデル4台が積み込まれた。
私と夫は、それぞれ師匠と長男くんのバイクに乗せてもらって、
まずはバンジャールの集会所に向かった。
そこでダランや助手、師匠の弟さんと合流する。
トラックに供物を積み込んでいたので、集会所で少し待つ。
ふと見ると、何か別の儀礼に使うらしい供物を奥の方で作っている。
kumotsu1-30/12/16
これはバナナの茎3本を台にして、たくさんの串を突き立てたものだ。
串には、豚の脂身や網脂、それに唐辛子で作った飾りがついている。
網脂は、豚などの内臓の周りについている網状の脂で、
それを儀礼用傘やウンブルウンブルの形にして、供物に使っているのだ。
この肉&内臓系の供物、以前大きなものを寺院のムチャル儀礼で見たことがあり、
このサイズと形のものは、数日前のサプ・レゲール儀礼でも見ていた。
でも、近づくと肉や内臓の臭いがしてくることもあって、
私は何度見てもどうも慣れず、ちょっと苦手だ。

作っていた人が、もう1つ別の供物を、ビニールを取って見せてくれた。
「これはBebek(アヒル)のだよ」と師匠が言う。
kumotsu2-30/12/16
同じような形だけど、こちらの串に刺さっているのはアヒルの肉ということだ。
これらの供物は、どういう意味合いで使われるのかはよくわからない。
形や使われ方などは、地域によっても違うかもしれない。

手前には、果物やお菓子を積み上げた供物もあった。
こんな風に高々と積んだものはグボガンと呼ばれ、寺院祭礼や様々な儀礼で使われる。
kumotsu3-30/12/16
果物はいろいろ使われるけど、これはバナナにりんご、オレンジ、
そしてドラゴンフルーツのピンクが何とも鮮やかだ。
この形の器は、供物を並べたお盆の中心を通す軸があって、
何段か積めるようになっている。
バナナ茎を軸にして、そこに果物やお菓子を串刺しにしていく方法もあって、
たぶん伝統的にはそうするのだと思うけど、作るのも難しいようだ。
このお盆型の方が果物やお菓子も傷まないと思うし、
後ですぐ分解できるので、家でお下がりを分けるのもやりやすい。
りんごとオレンジの上の段は、固めの蒸しパンのようなお菓子で、
その上には丸い形のスポンジケーキがのっている。
時々師匠宅で、このケーキのお下がりを切り分けていただくことがあるが、
たまにチョコレートがけのこともあって、そんな時はちび娘が大喜びだ。
そしててっぺんには、ヤシの葉で作られたお飾りがのる。
扇型に開いた美しい形で、チリと呼ばれるモチーフを象っている。

そうこうするうち、準備ができたと声がかかり、
私たちはダランの車と、グンデルや供物を積んだトラックの2台に分乗して、
集会所から儀礼の行われるお宅へと向かった。

明日は、トラックに積まれた供物のことを書きます。
今日も読んでいただき、ありがとうございました。
明日も良い一日でありますように!
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うつろう花、優しい朝<2016年12月>

gobannnoai2-30/12/16
こんにちは。年末年始のバリ島滞在、12月30日の続きです。
ゴバンノアシの花は、何度も紹介しているけれど、夕方から夜にこの大きな花が開く。
そして、朝には雌しべと子房を残して、華やかな雄しべも花びらも落ちてしまう。
パラパラと散らばるのでなく、この形のまま木の下に落ちているので、
とてもよく目立ち、朝の散歩でもしばしば見つける。
雄しべの先まで含めると、全体が15〜20cmほどもある花だ。

今回は、朝まだ木から落ちていない花も多く見かけた。
gobannnoasi1-30/12/16
たくさんの雄しべの中にある、ひときわ長い赤いのが雌しべだ。
花が落ちると、この1本だけ残ることになる。

こんな華やかな大きな花が、たった一晩で咲いてはこぼれ、
また翌日には別の花が咲いていく。
そうして花が次々に咲きこぼれるのは、とても豊かな感じがする。
ただあるがままにいて、自然のリズムのまま咲いてはこぼれる花々、
その中にいると、自分も、どうするか?どうあるべきか?なんてことを
難しく考えなくていいような気がしてくる。

日本にいて、特に東京の人混みの中にいると、いろんな人がいて、
その中で自分はどうあるのがいいか、なんてつい立ち位置を考える。
でも、私の場合はバリに来ると、ただここにいるだけでいい、
しだいにそんな気持ちになり、肩の力が抜けて楽になってくる。
立ち”位置”なんてどうでもいい、だってとりあえず立っているんだから。
広い空があって、緑が茂り、花々が咲いている。
その中に今自分がいて、生きている。
それだけで幸せで、そのことが一番大事なんだ、と改めて感じる。
毎日惜しげもなく咲いてはこぼれ、当たり前にうつろっていく花々を見ると、
いったい私は何にこだわっていたんだろう、と思ったりする。
beach1-30/12/16
ココヤシが風に揺れ、モモタマナが枝を広げ、そこに人がいて、
店があって、パラソルやテーブルが、これから来る人を待っている。
バリでは、海辺のなにげない風景にも、人と自然が溶け合って
優しい空気が満ちている気がする。

この朝は散歩から戻る頃少し雨がぱらつき、蒸し暑く汗びっしょりになった。
シャワーを浴びて朝食を済ませ、少しして空を見上げると、
いつの間にかこんなに空が青く、晴れ渡っていた。
sky1-30/12/16
植えられたヘリコニアの葉が、空にすっくりと伸び上がる。
この日は、夜に儀礼の予定があったので、お天気がもつといいな・・・と思った。

明日は、この日の午後のことを書きます。
今日も読んでいただき、ありがとうございました。
明日も良い一日でありますように!
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朝のロータリーとワルン<2016年12月>

warung1-30/12/16
こんにちは。年末年始のバリ島滞在、12月30日朝の続きです。
海辺の遊歩道には、通りから入ってこられる道がいくつかあり、
海側の突き当たりがロータリーになっているところもある。
ここもその一つで、バイパスからも入ってこられるので、
朝から遊びに来た人のバイクが、結構多く止まっている。
ロータリーの周りには、何軒かのワルンやカフェ、レストランがある。

この日は、コーヒー屋さんで一度休憩していたけれど、
もう一度、いつもの浜辺のワルンでコピ休憩することにした。
warung2-30/12/16
午前8時近くなると、ワルンのお客さんも増えてくる。
一番海側のテーブルには、既にくつろいでいるお兄さんがいた。
私は2番目のテーブルにして(といっても木のテーブルは2つしかない)、
熱く甘いコピを楽しんだ。

木陰は気持ち良いけれど、浜辺は日が差して、もう暑くなってきていた。
warung3-30/12/16
水平線にはペニダ島の島影が見え、その手前の水面がきらきらしている。
砂浜ではワルンの犬が気ままに歩き、ワルンの軒先には軽食の包みや
お菓子がいっぱいに並んでいる。
散歩中、2回休憩すると、それだけで何だか贅沢な気分になる。
これも気ままな散歩ならではの楽しみだ。
浜辺の景色はだんだん活気づいてきて、眺める自分の中にも
元気がみなぎってくる。

明日も、この朝の続きを書きます。
今日も読んでいただき、ありがとうございました。
明日も良い一日でありますように!
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混み合うボート乗り場<2016年12月>

morning1-30/12/16
こんにちは。年末年始のバリ島滞在、12月30日朝の続きです。
遊歩道北部の海岸には、近くの島へ渡るボート乗り場がある。
遊歩道沿いに、いくつかのボート会社の受付や待合所があるが、
この朝は年末のせいか、大勢の乗客があふれるほど集まっていた。
行き先は、レンボガン島、ロンボク島スンギギビーチ、ギリ3島辺りのようだ。
レンボガン島はすぐ沖合に見える島で、日帰りもできて以前から人気があるけれど、
ロンボク島やその近くのギリ3島も、最近リゾートとして人気が高まっているようだ。

通りから遊歩道に抜ける細い路地を、キャスターバッグを引いたり、
バックパックを背負ったりした外国人が次々と入ってくる。
morning2-30/12/16
この荷物だと、バリ島から日帰りではなく、渡った島で泊まるのだと思う。

路地から入ってきた人たちが、受付でたまっているようだ。
morning3-30/12/16
年末のバリ島の喧騒や渋滞を避け、もっとのんびり過ごそうと、
レンボガン島やギリなどの離島へと船で渡る外国人も、今回多かったのかもしれない。
レンボガン島は私も以前日帰りで行ったことがあるけど、
スピードボートなら40〜50分で着くし、安いローカルボートもある。
ロンボク島やギリ3島へは2時間半くらいかかるそうだ。
ちなみにギリ3島とはギリ・トラワンガン、ギリ・アイル、ギリ・メノの3島のことだ。
私は行ったことがないけど、車もバイクも走らない静かな小さな島々で、
海も美しく、ダイビングやシュノーケリング目的で訪れる人も多いようだ。

ボートは、前から予約している人も多いだろうけど、当日交渉している人もよく見る。
客引きのお兄さんが声をかけていることもあるし、客の方からカウンターに来て、
空き状況や時間、料金などをたずねたりする姿も見かける。
morning4-30/12/16
受付や待合所の周りには何軒かワルンがあって、客やガイドがそこで食べたり、
何か買ったりして待ち時間をつぶしている。

そんな様子を見つつ歩いていたら、向かい側からは、正装したバリ人の一団が来る。
morning5-30/12/16
かなりの人数で、手に手に供物のかごや飲み物などを抱えている。
これから海辺で、何かウパチャラ(儀式)があるようだった。
観光客で賑わう遊歩道を、正装のバリ人の一団がぞろぞろと歩いてくると、
違和感はないのだけど、どこか不思議な光景でもあった。

リゾートホテルの辺りはまだ静かで、レストランにたっぷり生けられた花が、
南国の木々をバックに美しく映える。
morning6-30/12/16
この風景でアジサイも不思議な気がするけど、お供えにもよく使われる花の一つで、
バリ島でも高原地帯で栽培されている。

シンプルなビーチベッドの間を、敷石が市松模様のように配されている。
morning7-30/12/16
こういう敷石って、つい上をたどって歩きたくなってしまう。
(で、この後意味もなく歩いてしまった)

明日もこの朝の続きを書きます。
今日も読んでいただき、ありがとうございました。
明日も良い一日でありますように!
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カラフルな土産物店<2016年12月>

souvenir1-30/12/16
こんにちは。年末年始のバリ島滞在、12月30日朝の続きです。
コーヒー屋さんで休憩して元気が出たので、さらに歩く。
遊歩道沿いには所々土産物屋店があり、朝から開いているところもある。
パッとカラフルな彩りに、目が覚めるようだ。
上の写真は、鳥の形をした凧で、開いた形で置いてあるが、羽の部分は折り畳める。
バリの凧揚げは昔から行われていて、男性は子供から大人まで楽しむ。
凧揚げシーズンは、一定した風が吹く乾季で、7月から8月にかけては、
全島レベルの競技大会も開かれ、地域チームごとに熱く盛り上がる。
でも残念ながら年末年始のバリは雨季で、晴れても風がなかったり、
逆に嵐のように吹いて一定しないので、凧揚げにはあまり向かない。
地元の人もほとんど凧揚げはしてないけど、海辺は風が吹きやすいので、
揚げて揚げられなくはない。
ちなみに、うちにもバリで夫が買ってきた凧がある。
夫は買った時、滞在中何度か海辺で揚げて楽しんでいて、
私もちょっとやらせてもらったけど、案外よく揚がるものだ。

土産物屋店には、買って現地ですぐ着るのに良さそうな、
カジュアルなリゾート着もたくさんある。
souvenir2-30/12/16
いかにも南国という感じの色柄で、見ていて楽しくなる。
沖縄でも、那覇の牧志公設市場辺りに行くと、
こんな感じのカラフルな洋服屋さんがある。

短パンやリゾートドレスも、明るい色のものが目を引く。
souvenir3-30/12/16
海辺や通りをそぞろ歩くには、涼しくてぴったりだと思う。
こういう店で買うものは、それほど質が良くはないので、
洗うと色落ちしたり、何度か着るとほつれてきたりするけど、それもご愛嬌だ。
値切って安く買い、現地ですぐに着まくって着倒す、くらいに楽しめばいいのだと思う。
ちなみに私も、着る物やアクセサリー、サンダルなど、
今までにいくつか、こうした土産物店で買っている。
中には長持ちして今だに現役のものもあるけど、
数回着たらほつれて穴が開いてしまったサロンやパンツもあった。
ネックレスも、つけていたら突然糸が切れてぱらぱらっと床に散らばり、
探しても結局全部のパーツが見つからなかったこともあった。
現地で自分で楽しむ分には、そんなことさえも思い出の一つになる。

帽子もいろいろあって、やっぱりカラフルなものが多い。
souvenir4-30/12/16
日差しが強いので、帽子はあると便利だ。
でも帽子をかぶると今度は蒸し暑くなるので、難しいところだ。
私も以前は散歩の時いつも帽子をかぶっていたけれど、
最近はしなくなってしまった。

さて、この辺りの砂浜は、北の方へ行くと砂が黒っぽい。
beach2-30/12/16
突堤を境に、細かい黒っぽい砂に変わっている。
この黒っぽい砂は、バトゥール山の火山性の砂だと聞いたことがある。

ここより南側の白砂は、私は沖合のサンゴ礁由来だと思っていたが、
リゾート地として開発される30〜40年ほど前に、白砂を運んできて入れたとも聞く。
でも実際すぐ沖合にサンゴ礁もあるので、もし他から砂を運んできたとしても、
ここにあるサンゴ礁由来の砂も混ざっているのではないかと思う。
beach1-30/12/16
こちらが白っぽい方の、南側の砂浜だ。
白砂といっても、ちょっとベージュがかった感じの優しい色だ。

黒砂と白砂の境目の突堤には、もう人がたくさん出ている。
遠くにはアグン山が見えた。
beach3-30/12/16
この左側から、レンボガン島などに行くボートが出る。
年末とあって、遊歩道沿いのボート待合所もかなり混んでいた。

明日も、この朝の続きを書きます。
今日も読んでいただき、ありがとうございました。
明日も良い一日でありますように!
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マフィンとカプチーノ<2016年12月>

coffee shop2-30/12/16
こんにちは。年末年始のバリ島滞在のことを書いています。
12月30日朝は6時半頃散歩に出たが、曇り空で、さくさくと歩けた。
途中、まずはコーヒー屋さんで休憩した。
この日は先日カメラの話をしたお兄さんではなかったけど、
同じように、丁寧にカプチーノを淹れてくれる。

待っている間、カウンターに置かれたフードケースが気になった。
coffee shop1-30/12/16
上の段にマフィン、下の段にブラウニーが入っている。
私は朝起きた時からお腹が空いているタチなので、朝食前に散歩する時は、
部屋にバナナやビスケットがあればそれをつまんでくる。
でもこの朝は、何も食べずに出てしまったので、かなりお腹が空いていた。
もう少し歩くには、栄養補給した方がいいな・・・と思い、
追加でマフィンを一つ、注文した。

木のカウンターに、綺麗なアートのカプチーノと、
そのままぽんと置いてくれたマフィンが並ぶ。
coffee shop3-30/12/16
マフィンはそれほど大きくなくて、軽い一時しのぎにちょうど良かった。
しっとり美味しくて、カプチーノにもとてもよく合う。
マフィンやブラウニーはRp.15,000(約132円)、カプチーノRp.25,000なので
合計でRp40,000(約353円)、朝のコーヒータイムには贅沢だけど、たまにはいい。
カウンター席だけで気軽に立ち寄れるし、美味しいカプチーノもすぐに出てくるし、
この町にある某大手スタ○より速い(そして安い)。
もちろん、カウンター席じゃ落ち着かない人、ソファでゆっくりWi-Fiでも使いながら
コーヒーを飲んで長居したい、という人にはスタ○の方がいいだろう。
でも私は、朝の散歩でちょこっと休めればいいので、このコーヒー屋さんが合っている。

ここから見える景色も、とても好きだ。
coffee shop4-30/12/16
遊歩道をはさんで海が見える。
突堤では、カップルが写真を撮って遊んでいる。
それぞれの、幸せな朝の時間を眺めていると、心和んでくる。

店を出て海辺を見ると、アグン山がたなびく雲の向こうに見えていた。
man30/12/16
突堤の下の石垣で、男が一人、海を眺めている。
なんだか絵になる風景だった。

マフィンとカプチーノでお腹も落ち着いたので、さらに歩き続けた。
明日もこの朝の続きを書きます。
今日も読んでいただき、ありがとうございました。
明日も良い一日でありますように!

 ※現地通貨Rp.(インドネシアルピア)の円換算は、年末の両替レート:1円=約Rp.113で計算しています。
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ごちそうの折り詰め<2016年12月>

makanan1-29/12/16
こんにちは。年末年始のバリ島滞在、12月29日午後の続きです。
師匠宅でコピとお菓子をいただいていると、
大きなパックに入った折り詰めが2つ、どこかから届けられた。
師匠はすぐ開けて、一緒に食べようと言ってくれたので、遠慮なくいただいた。
特に師匠の説明もなかったので私の想像だけど、儀礼演奏の依頼者からかなと思った。
グンデル奏者は演奏を依頼されると、儀礼前に主催者から何か届くことがあると、
以前師匠から聞いたことがあったのだ。
あるいは既に済んだ演奏のお礼かもしれないが、いずれにしても、
私たちがちょうど居合わせたので、おすそ分けにあずかれたのだと思う。
何種類かのサテ(串焼き)に、バナナ葉に具材を包んで蒸したペペスなどが入っている。
脇に添えられた笹舟みたいなのは可愛いけど、どういう意味のものかはわからない。

中の方にはラワールなども入っている。
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ラワールは細かく切った肉をココナッツやスパイスなどと合えたもので、
儀礼のご馳走の定番で、大好きという人も多い。
赤いラワール・メラ(血も入っていてコクがある)と白いラワール・プティ、
両方があって、これは豪華!一体何のご馳走?なんて思う。

白いごはんもたっぷり入っている。
makanan3-29/12/16
いつも思うけど、包みや仕切りがバナナ葉だと、色もきれいだし防腐効果もあって、
本当に実用的だなと思う。

こちらはまた、違う種類のサテだ。
makanan4-29/12/16
辛いものが多かったけど、美味しかったのでもりもりいただいた。

この日の練習は、ワヤン・クリに使われるPemungkahやAngkatangの確認、
それに前日途中からど忘れしたSrikandiの復習などだった。
Srikandiは無事に混乱せずできたのに、別の曲Bend Semara(B)で、
また出だしを忘れてしまっていた。
(今度、全部の曲で出だしをちゃんと確認しとかないとなあ)
と、夕方まで練習しながらあらためて思った。

この日は、朝からあんなに晴れていたのに、師匠宅から帰る頃になって、
雨が降り始めた。
やっぱり雨季の天気は変わりやすいなと思った。
勝手な希望では、夜寝ている間はいくら降ってもいいから、
散歩する朝や昼間は、晴れていてほしいものだ。

明日は翌朝のことを書きます。
今日も読んでいただき、ありがとうございました。
明日も良い一日でありますように!
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豆と海苔風味スナック<2016年12月>

snack1-29/12/16
こんにちは。年末年始のバリ島滞在のことを書いています。
12月29日も午後からのレッスンで、師匠宅に着くとまずコピと、
カチャン(豆)をいただいた。
カチャンのスナックは市販の袋入りでもいろんな種類があって、
これは味付きの衣で揚げたもので、サクサク、カリカリといった感じだ。
ちょっと辛くて、にんにくの風味がした。
これはビールのつまみにも良く、お店で突き出しみたいに出てくることもある。

もう1つ、海苔のスナックもいただいた。
snack2-29/12/16
クラッカーに青海苔がたっぷりかかっていて、パッケージにも
漢字で”海苔”と書いてある。(日本製ではないけど!)
青海苔の風味が香ばしくて、なかなか美味しかった。
奥様も、「これは甘くないから好き」と言っていた。

ところで、私は小さい頃から海苔が大好きで、バリ島に滞在の時も、
時々日本から味付け海苔を持参したりするほどだ。
バリ島でも海苔は、日本食材や自然食品を扱うスーパーなどで売ってはいるけど、
輸入なのでお高い上、ちゃんとした日本の海苔は少ない。
だから海苔風味のスナックでも、何だか嬉しい。

ちょっと話はそれるが、バリでも海藻は食べられている。
さすがに海苔は作ってないし採れないと思うけど、食用の海藻は何種類か採れ、
スランガン島などの特産品にもなっているのだ。
海藻は体に良いんだよ、と師匠や奥様も時々言っている。
ちなみに、以前スランガン島で見たのは、沖縄でも見るツノマタ(キリンサイ)や、
海ぶどうみたいなフサイワヅタ(現地名Bulung Boniブルン・ブニ)だ。
(その時の記事はこちら→「スラガン島名物・焼き魚と海藻」
ツノマタにはカラギーナンという成分が多く含まれ、
アイスや乳製品の安定剤、化粧品などに使われる。
それで、バリ島周辺のスランガン島やレンボガン島では、零細漁民の生活安定のため、
大規模に養殖もされているそうだ。
ツノマタは、沖縄では水洗いしてそのままサラダや和え物で食べるが、
煮溶かして冷ますと寒天のように固まるので、ゼリーや寄せものにすることもある。
バリで以前食べたツノマタは、生のまま辛いタレで合えてあり、
コリコリした歯ごたえに、辛い味も合うなと思った。

さて、この日は豆と海苔風味スナックの後、食事もいただいた。
明日は、その食事のことを書きます。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。
明日も良い一日でありますように!
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プロフィール

里花

Author:里花
花々と緑あふれる大好きなバリ島に、18年ほど前から通い続けています。
神々への感謝と祈りとして芸能を捧げるこの島で、ここ数年の滞在中は伝統音楽ガムランの楽器グンデル・ワヤン(上写真)を習っています。
現在東京在住ですが、近いうちバリ島に住みたいです。

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