《沖縄編》4日目・マングローブと海<2017年5月>

manglobe1-05/05/17
こんにちは。今週は沖縄編、5月連休に旅した西表島のことを書いています。
旅の4日目は5月5日、この日はいつも行くマングローブ観察林に立ち寄った。
静かな木道を歩き進んでいくと、水に浸ったオヒルギの根元にたくさんの気根が見える。
気根は木の種類によって形が違い、オヒルギの気根(呼吸根)は膝を曲げたような形から
”膝根(しつこん)”と呼ばれる。

この川はヨシケラ川で、すぐ先で海に注いでいる。
manglobe2-05/05/17
木道の端から見るとこんな感じで、奥にはヤエヤマヒルギの木が見える。
ヤエヤマヒルギは支柱根を広げた形が独特だ。

毎年、この時期は近くにシマフジバカマの花が咲いている。
simafujibakama2-05/05/17
キク科で、あまり目立たない小さな花だけど、色がいい感じだ。
フジバカマ、サワヒヨドリなどと同じ仲間だが、
このシマフジバカマは奄美諸島から沖縄諸島、八重山諸島、台湾でのみ見られる。

花ざかりはまだこれからのようで、つぼみもたくさんあった。
simafujibakama1-05/05/17
つぼみの方が、色が目立つ感じだ。

昨年の実も、そのまま茶色くなって残っている。
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生い茂る草をかき分けるようにして、展望台に上がってみる。
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右手奥がさっき歩いたヨシケラ川の方で、静かな湾が広がっている。

山の方を振り返ると、いつも通り滝が見えた。
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電柱の右、山肌に見えているのが大見謝(おおみじゃ)の滝だ。

その滝が流れ下り、海に注いでいる。
manglobe5-05/05/17
短い距離で山から海へと注ぐので、岩肌を削り渓流になっていて、
その眺めがいつ見ても不思議な感じだ。

すぐそこの山からの真水が海に注ぐ、この場所をいつも見ずにはいられない。
今回は満潮近く、注ぎ込む川と海との段差があまりない。
それでもこの段差で、大見謝川の場合は海水が川へ逆流することはない。
manglobe4-05/05/17
辺りは海水と真水が混ざり合う汽水域になっていて、魚もよく集まってくる。
ヤエヤマヒルギが、海の中にぽつぽつと立っている。
この眺めを見ると、今年も元気で西表島に来られてよかったな、と思う。

マングローブの眺めを満喫したあと、新しくできたイリオモテヤマネコの像のところに
ちょっと立ち寄った。
hinai3-05/05/17
島の東部と西部を結ぶ”海中道路”の駐車場脇に、つい先日できたばかりと言う。
”海中道路”と言っても地下にあるわけでなく、比内川の河口にかかっている橋のことだ。

左奥の山肌に、白く”ピナイサーラの滝”が見える。
ヤマネコ像の後ろに見える広い水辺は、この滝が流れ下った比内川の河口で、
広大なマングローブになっている。
hiani1-05/05/17
干潮時にはこの水がかなり干上がって、シオマネキやミナミトビハゼ、
ミナミコメツキガニなどの生き物たちが無数に現れる。
この河口からカヌー&トレッキングでピナイサーラの滝まで行くこともでき、
大潮の干潮時なら、マングローブの泥池を歩いてずっと上がることもできる。
私たちもずっと以前、干潮時に歩いてピナイサーラの滝まで行った。
この眺めを見るといつも、暑くてくたびれたその時のことを思い出す。

後ろから見ると、まるでヤマネコが海を眺めているようだ。
hinai2-05/05/17
かつて(1970年代まで)この橋ができる前は、西表島の東部と西部を結ぶ道路がなく、
一旦海に出て船で行き来するか、干潮時に歩いて川を渡るしかなかったそうだ。
人や物資の行き来が不便だっただけでなく、流されるなど事故も結構あったらしい。
この橋のおかげで、島東部と西部がいつでも安全に行き来できるようになったのだ。
私たちも当たり前にここを通ってドライブしているが、もしこの橋がなかったら、
どんなに不便だったか、想像できないほどだ。

さて、島東部まで遠出のドライブをして西部地区に戻り、少し休んでから、
夕方はまた散歩に出かけた。
rose05/05/17
民家の庭先で、バラの花が咲いていた。

まるでスイカのような模様のオキナワスズメウリも見つけた。
okinawasuzumeuri2-05/05/17
大きさはうずらの卵大で、派手な柄のわりに小さな実だ。

熟すと赤くなるが、これはもうしおれかけていた。
okinawasuzumeuri1-05/05/17
夕方の散歩道では、毎年この時期、オキナワスズメウリをたくさん見かけたが、
今年は少ないように思った。
雑草なので繁殖力が旺盛で、畑などにはびこると駆除が大変らしい。
ひょっとしたらはびこり過ぎて、少し駆除したのかもしれない。

民家と道路の間に、カランコエが艶やかに咲いていた。
karancoe05/05/17
夕方の日差しの中、燃えるような色合いがパッと目立つ。

葉が美しいコリウスも、道端で花を咲かせていた。
korius05/05/17
コリウスもいろいろ種類があるけれど、どれも観葉植物のイメージが強いので、
花が咲いてるとびっくりしてしまう。
さすが南国ならではだなあと思う。

小学校の脇では、ひまわりが元気に咲いていた。
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まるでもう夏休みが来ちゃったような風景だ。

今回の5月連休は、西表島でもこの季節にしては珍しいほど暑くなった。
そしてお天気に恵まれ、初日と最終日(5日目)は朝のうち雨が降ったものの、
ほとんどは夏のような晴天だった。
この時期、年によっては梅雨入りで雨が続いたり、逆にまだ冬を引きずって
北風で肌寒い陽気のこともある。
それに比べれば、暑いくらいが南の島らしくて、良かったかもしれない。
一足早い夏休みのような風景を楽しみ、夜はカエルの声が響く中、
月と星の輝く夜空を眺めた。
そして5月6日、名残惜しく島を発ち、無事東京に戻ってきた。

今日で5月連休に旅した沖縄・西表島の話はおしまいにします。
そして今週末はまたちょっと出かけるので、明日は旅先にて記事を更新します。

今日も読んでいただき、ありがとうございました。
明日も良い一日でありますように!

《沖縄編》3日目&4日目・花々の楽しみ<2017年5月>

port04/05/17
こんにちは。今週は沖縄編、5月連休に旅した西表島のことを書いています。
3日目の5月4日は朝の海が鏡のように凪いでいた。
船が着く港の浮き桟橋周辺も波ひとつなく静かだ。
山々にも雲ひとつなく、朝から暑くなった。
この前の晩も暑くて寝苦しく、汗をかいて何度も目が覚め、
実はかなり寝不足になっていた。

午前中はのんびりして、お昼を食べに行ったのは滞在中の記事に書いた
トンカツの美味しい食堂だ。
ここはおばちゃんがお花好きらしく、店の周りは花でいっぱいだ。
sirahama1-04/05/17
ブーゲンビレアとコエビソウも、鉢植えで元気に育っている。
ここに来ると、料理ができる待ち時間にお花を眺めるのも楽しみだ。

集落の花壇にも、いろんな花が咲いている。
前にクレオメがあったので、今年もあるかなと見に行ってみた。
sirahama2-04/05/17
今年も元気に咲いていたが、のびのびと伸びすぎてすごいことになっている。

食べたあと、新名所の展望台に行った。
美しい色の海の向こうに、対岸の断崖絶壁が見える。
gake04/05/17
西表島の海岸線や小島には、所々こうした断崖絶壁がある。

ここのはよくわからないが、以前別の場所で、こういう断崖を見て、
横に走る黒い筋の層があり、それが石炭だと教えてもらったことがある。
西表島には、戦前まで多くの炭鉱があったのだ。
炭鉱近くには大勢の人が移住して集落ができ、学校や遊興施設もできて、
当時はとても栄えていたそうだ。
(今でも残る集落もあるが、廃村になったところもある)
また、石炭を積み出す港も船が行き交い、活気があったそうで、
その様子は地元の民謡”西表口説”にも歌われている。

この日は午後は暑さが厳しくて遠出する気になれなかった。
結局、夕方になってまた近くを散歩した。
murasakikakkouazami04/05/17
ぽわっと小さく咲くのはムラサキカッコウアザミ(オオカッコウアザム)だ。
熱帯アメリカ原産で、園芸では学名のアゲラタムの名で出回っているが、
沖縄では帰化し野生化している。

夜は宿の美味しいご飯を食べ、部屋に扇風機を借りたおかげで、
3日目の夜はよく眠れた。

旅の4日目は5月5日、朝起きると曇っていて、少し涼しい。
これなら歩こうかなと、午前7時頃散歩に出た。
雨が時折ぱらついてきたけど、傘をさすほどではなかった。
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途中でチリメンナガボソウの花が群れ咲いていた。
長い花穂の下から少しずつ咲いていく花が、涼しげな色だ。

昼頃からは強い日差しが照りつけ、また暑くなってきた。
宿の近くには、植えられたシマヤマヒハツのごく小さな花が咲いている。
simayamahihatsu05/05/17
6月頃には次第に実が黒く熟してきて、甘くて美味しいそうだ。

この日は西表野生生物保護センターに行った。
以前、交通事故にあったイリオモテヤマネコを保護飼育していて、
直接は見られないがライブカメラで見られるので、いつも見に行っていた。
その子は事故の後遺症で足が悪く、野生に帰ることはできなかったが、
センター裏にある広大な敷地で大切に飼育され、天寿を全うした。
今ではセンターで、生きている時の映像や研究資料を見ることができる。
その子は”よん”と名付けられていて、私も夫も大好きだった。
今でもきっと、島を見守ってくれているに違いない、と思う。
”よん”を偲んで、またセンターの展示も好きなので、西表島に行くたび、
時間があればいつも野生生物保護センターを訪れる。
今回はカエルの鳴き声がわかる展示もあり、面白かった。
また、センターの周りにもいろんな花があり、それを見るのも楽しみだ。
今回は、白花のタイワンレンギョウを見つけた。
taiwanrengyou05/05/17
沖縄で、またバリ島で見るのは大体薄紫色か紫色なので、
白い花は珍しいなあと思った。

ゲットウもたくさん植えられていて、他の場所では花や蕾が多かったが、
ここではもう実になっているのもあった。
gettou fr.05/05/17
実は熟すとオレンジ色になる。

近くの林縁では、アカメガシワの花が咲いていた。
akamegasiwa05/05/17
これは葉の縁に鋸歯(ぎざぎざ)がないので、リュウキュウアカメガシワではなく、
普通のアカメガシワとわかった。

散歩道でも多く見かけるオオバギもたくさんあった。
オオバギは雄木と雌木があり、これは雄花が咲いているので雄木だ。
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夕方散歩する道沿いでは、この雄木ばかりが目についた。

しかし、センター近くの林では雌木もあり、雌花が咲いていた。
oobagi fl-f.05/05/17
どちらも地味な花だけど、雄花と雌花で全く違う形なのが面白く、
花だけ見ると同じオオバギとは思えないほどだ。
オオバギはトウダイグサ科の木で、沖縄では道端や開けた土地に普通に自生する。
帰ってから調べたら、沖縄産プロポリスの蜜源植物だそうだ。
私はいつも喉が痛くなるとプロポリス入りののど飴をなめているけど、
これがその蜜源の一つになるとは知らなかった。

野生生物保護センターを出てから、東部の大原港に行ってみた。
石垣島からのフェリーが着く港の一つだ。
ターミナルには売店があり、土産物や野菜を売っている。
oohara05/05/17
南国の花が大きく生けてあり、きれいだった。
赤とオレンジの花はヘリコニア、赤い葉っぱはコーディライン、
ピンクの花はバナナの仲間・サオトメショウだ。
ターミナルは冷房が効いて涼しいので、ひと休みしてここでお昼にした。
朝スーパーで買っておいたポーク卵おにぎりが、この日のお昼だ。
本当はどこか展望台で食べようと持ってきたけど、外は暑かったのと、
めぼしい展望台はカヌーツアーなどのランチタイムに使われていたのだ。

帰りに、小浜島が見える展望台に寄ってみた。
この時はもう、ツアーの人たちはいなくなった後だった。
yaima1-05/05/17
こんな感じで、かつてNHKの朝ドラ「ちゅらさん」の舞台になった小浜島が
間近に見えている。
私は「ちゅらさん」は大好きでDVDまで揃えてしまったほどだが、
小浜島にはまだ行ったことがない。
西表島と小浜島の間の海峡は”ヨナラ水道”と呼ばれるチャネルになっていて、
有数のダイビングポイントの一つでもあり、ダイビングで入ったことはある。
でも小浜島に上陸はまだしていないのだ。

いつもこの展望台から小浜島を眺めるだけだったが、ふと気づくと、
この日は他の島々もよく見えていた。
yaima3-05/05/17
左奥に見える大きな島は石垣島、その手前の小島は多分「ちゅらさん」にも出てきた
嘉弥真(かやま)島と思う。(子供時代の第1週で、和也くんがえりいと文也君に「お前たち結婚すれば」と言う、あの島です)
右端が小浜島、その奥に見えるのは竹富島かなと思う。

水平線にうっすら、もう1つ島が見えていた。
yaima2-05/05/17
地図で見ると、多分黒島かなと思う。
いつもここから小浜島ばかり見ていて、他の島がこんなに見えたことは
あまりないような気がする。
ラッキーな日だなあと思った。

さて、この日もう1つラッキーだったのは、似ている3つの花の写真が
同じ日に撮れたことだ。
まず、とある所に咲いていた”アオノクマタケラン”だ。
aonokumatakeran1-05/05/17
これはまだ蕾で、白い花が楚々として可憐だ。

咲くとこんな感じで、花茎は直立する。
aonokumatakeran2-05/05/17
花が開くと、花びらに赤い線があるけれど、全体としては白い感じに見える。

こちらは別の場所で見た、”クマタケラン”だ。
kumatakerun05/05/17
花茎は一応上むきだけど、少し斜めになることも多いようだ。
開いた花の中は赤い線がもっと目立ち、その先が淡い黄色になっている。

そして、おなじみ”ゲットウ(月桃)”を改めて見るとこんな感じだ。
gettou fl.-05/05/17
花房が下向きに垂れ下がり、開いた花の中は鮮やかな赤と黄色がよく目立つ。

月桃とアオノクマタケランだとかなり違うけど、アオノクマタケランとクマタケラン、
それにクマタケランと月桃だと結構似ていて、どっちだっけ?と思うこともある。
ちょうど同じ日に3つ見られて、比較できる写真が撮れたので良かった。
アオノクマタケランだけ、葉が少し広い。
もともと3つとも自生していて、月桃だけでなく他の2つの葉も月桃同様、
少し香りがあって、餅を包むなどに使われていたらしい。
ただ、この3つの中では月桃が一番葉の香りが強いので好まれ、
民家に植えるなどして栽培もされるようになったそうだ。
島を歩いていて一番普通に見かけるのは月桃だけど、
たまーにクマタケラン、アオノクマタケランを見つけることもある。

4日目は、いつも行くマングローブ観察林にも立ち寄った。
明日はそのことを書きます。
今日も読んでいただき、ありがとうございました。
明日も良い一日でありますように!

《沖縄編》2日目・散歩とお茶の時間<2017年5月>

sanpo1-03/05/17
こんにちは。今週は沖縄編、5月連休に旅した西表島のことを書いています。
旅の2日目、5月3日は朝散歩に出た。
さっそく、歩道の植え込みでいろんな花たちが出迎えてくれる。
上はサンゴアブラギリ(別名イモサンゴ、ヤトロファ)で、トウダイグサ科の低木だ。
濃い朱色の小花が固まって咲き、その下の軸も同じ朱色なので、
その様子はたしかに、深海の赤いサンゴに似ている。
花の後の実はころんとした芋のようで、私としては”イモサンゴ”の名がぴったりと思う。

近くに、同じくトウダイグサ科の低木・ダイギンリュウも花を咲かせていた。
sanpo2-03/05/17
多肉質の茎が節ごとにジグザグになるので”ジグザグプランツ”とも呼ばれる。
学名は”ペディランサス”で、”ペディロン(サンダル)”と”アンサス(花)”に由来し、
花の形からその名がついたと言う。
あまりサンダルの形には見えないけど、今度そういうつもりで見てみようと思う。

民家の前にグアバの木があり、以前5月に花が咲いていたのを思い出し、行ってみた。
今回はまだ蕾だった。
sanpo3-03/05/17
沖縄本島ではバンシルー、八重山ではバンチュルとも呼び、よく庭に植えられている。
夏には熟した実が甘く生食できるが、冷凍しておきジュースにすることも多い。

足元では、アメリカンブルーの花が咲いていた。
sanpo4-03/05/17
この花も毎年見るけど、青い色が涼やかでほっとする。
ヒルガオ科で、茎が横に這うように伸びていく。

午前8時、もうかなりの暑さで、散歩もきつくなってきた。
sanpo5-03/05/17
道端にバナナの木やチガヤが生い茂り、大きな葉のクワズイモがあり、
カンナの原種の一つであるキバナダンドクの花が咲いている。
まるで熱帯植物園の中にいるようだ。

この日のお昼は、前日と同じ店でおそば(八重山そば)を食べた。
車を走らせていると、所々で電柱の上にカンムリワシがいた。
kanmuriwasi03/05/17
見晴らしの良いところで餌を狙っているのだが、この日は暑いので、
川近くなど風通しの良い場所にいるようだった。

白浜港まで行ってみた。
桟橋から、白浜集落が見える。
sirahama2-03/05/17
ここは西表島に古くからある集落の一つで、島西部の端にある。
山の麓に白浜小学校の体育館が見えるが、島を走る道路はここで行き止まりで、
山を越えた向こうにある船浮集落へは、船でしか渡れない。
私は以前、ダイビングの休憩時にガイドと船浮集落に行き、広場でお弁当を食べたけど、
本当に静かな集落で、時が止まったかのようだった。
集落から山道をちょっと歩くと、素晴らしく美しい砂浜もあった。
”陸の孤島”とか”秘境”と言われ、最近はこの白浜から連絡船に乗って、
船浮を訪れる観光客も増えている。

ところで船浮集落の中に、”イリオモテヤマネコ発見捕獲の地”という立札がある。
西表島では昔から住民の間で、山に野生の猫がいることは知られており、
”ヤマピカリャー”と呼ばれていた(夜に目が光って見えるため)。
その噂を聞きつけて、学者が調査のため捕獲を依頼し、
新種発見となり当時は大ニュースとなったのだ。
しかし標本として捕獲された年や場所については諸説あり、
船浮が最初かどうかはよくわからない。
ともあれ、イリオモテヤマネコは天然記念物に指定され、西表島も有名になったが、
開発には大きな規制が加わる結果となり、困惑する人もいたと、以前話を聞いた。
(当時、島を横断する道路の計画もあったらしいが、中止となったようだ)
いろいろあっただろうが、イリオモテヤマネコが世間に知られたおかげで、
島の9割を占める山の深い緑が守られたとも言える。
私はまだ会ったことがないけれど、山の守り神なのかもしれない。

少しドライブした後、いつも行く店でティータイムにした。
テラス席は、風が吹き抜けて涼しい。
tea time1-03/05/17
私はレアチーズケーキとローズヒップティーにした。
チーズケーキの上の層は島のパインのゼリーで、
爽やかな甘酸っぱさがチーズケーキにぴったりで美味しい。
フルーツとお花が添えられて、見ただけで嬉しくなってしまう。
生のパインは、この時期島で採れる小さめの品種で、
これも甘酸っぱくいい味だ。
島の農家の方の話では、沖縄でも各島の土質によって、
パイン栽培の向き不向きがあるそうだ。
西表島はパイン栽培に向く土壌で、しかも強烈な日差しが降り注ぐので、
沖縄本島よりさらに糖度が上がるのだと言っていた。

夫は黒糖シフォンケーキとグアバジュースにした。
tea time2-03/05/17
ふわっふわのシフォンケーキは、ほんのり黒糖の優しい甘さで、
これもとても美味しい。
(ケーキは2つを半分こして、私がやや多めに食べた)

カフェの庭では、前も会ったヤギが元気に草を食べていた。
tea time3-03/05/17
このヤギはやんちゃな甘えん坊さんで、食欲ももりもりだ。
昨年は、首を伸ばしてコーディラインの葉っぱを食べて、
自分の紐が絡んでしまい、夫が助けてあげたこともあった。

庭の真ん中の木に、鳩が2羽やってきた。
tea time4-03/05/17
リュウキュウキジバトで、鳴き声は普通のキジバトと同じで、
この子たちの声も、朝夕の散歩で何度も聞いた。

ゆったりティータイムを楽しんで一旦宿に戻り、
夕食前にまた散歩に行った。
散歩道では、月桃の花もそろそろ盛りだった。
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つるんとした蕾も、先がピンク色でなんとも言えず可愛い。

花が開くと、中はドキッとするほど鮮やかな色の世界だ。
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ゲットウ(月桃)の葉はすっとする良い香りが強く、抗菌防腐作用もあるので、
餅を包むなどいろいろに使われる。
もともと自生もしているが、民家の庭などにもよく植えられている。

散歩道の途中には放牧場があり、主に牛だけど時々馬もいる。
今年も馬に会えた。
sanpo6-03/05/17
長いたてがみが夕日に輝いていた。

宿近くでは、前日まだ蕾だったプルメリアの花が開いていた。
sanpo9-03/05/17
島でもさすがに冬場は咲いていないので、この花が咲き出すと
そろそろ暑くなる季節、という感じだと思う。

明日は3日目のことを書きます。
今日も読んでいただき、ありがとうございました。
明日も良い一日でありますように!

 ※植物については、次のサイトを参考にしています。
   「ヤサシイエンゲイ」より「ペディランサス(ダイギンリュウ)とは」
                   http://yasashi.info/he_00014.htm
               「ヤトロファ(サンゴアブラギリ)とは」
                   http://yasashi.info/ya_00007.htm
               「エボルブルス(アメリカンブルー)とは」
                   http://yasashi.info/e_00009.htm

《沖縄編》1日目・お昼ごはんと夕方の鳩<2017年5月>

lunch2-02/05/17
こんにちは。今週は引き続き沖縄編、5月連休に旅した西表島のことを書きます。
旅を最初から振り返り5月2日、早朝東京から石垣島直行便に乗り、
石垣島からは船で、西表島に着いたのはちょうど昼頃だった。
宿で荷物を解いて少し休み、まずはお昼ごはんを食べに出かけた。
お水を入れてくれたグラスが琉球ガラスで、涼しげな色がきれいだ。

この食堂、実は行くのが初めてで、宿で毎年会う人に聞いてきたのだが、
「いつ開いてるかわからないよ」と言われていた。
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行ってみたら「OPEN」になっていて、ラッキーだった。

店の建物は以前「子午線記念館」だったところで、道路ぎわには、
子午線のモニュメントが立っている。
lunch3-02/05/17
ちょうどここが子午線が東経123°45'6788"という地点なのだ。
(島内では白浜集落にもう1つ、同じ子午線になる場所があり、記念碑がある)
十数年前までは、ここで夜にレーザー光線を出していたこともあった。
建物では郷土資料などを展示していて、その頃に中も見学したけど、
数年前に閉じてしまい、しばらく使われていなかった。
でも食堂としてまた活用され、何だか嬉しいなと思った。

食堂はおばちゃんが一人でやっていて、「おそば(八重山そば)しかないよ〜」
と言ったが、出てきたらごはんと島ラッキョウ付きだった。
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八重山かまぼこと三枚肉がのったおそばは、おつゆもとても美味しく、
脂っこすぎなくて私の好きな味だった。
黒紫米入りのごはんは、「うちのお米だよ〜」と言う。
島ラッキョウはちょうどシーズンで、軽く塩漬けにしたり、そのまま生で、
おかかや醤油をちょっとかけて食べると美味しい。
かなり刺激のある味とにおいだけど、私も夫も大好きだ。
器の陰で見えないけど、小さな切り身の焼き魚もついていて、
もう十分すぎるほどだった。
着いて早々、疲れも吹っ飛ぶ美味しいお昼ごはんだった。

さて、今回東京から石垣島までは、初めてANAの直行便を使った。
実は今まで、沖縄や北海道へはJALばかり使っていて、学生時代を除けば記憶にある限りでは、
ANAはJALが欠航した時に2回ほど乗っただけと思う。
私と夫は出会ってからよく沖縄の離島に行くようになったので、
沖縄の離島便中心のJTA(旧南西航空)がグループにあるJALの方が都合が良かったのだ。
また、数年前まではバリ島行もJALの直行便がありそれを使っていたので、マイルも貯めやすくて良かった。
しかしJALはバリ島路線から既に撤退し、今はガルーダインドネシア航空を使っている。
国内で沖縄や北海道へ行く時も、私たちが最近使うのは那覇、石垣と新千歳なので、ANAでも問題ない。
JALにこだわる必要はないか・・・となり、今回は早割も取れたので、初めてANAで石垣島まで飛んでみたのだ。
帰りは直行便が取れず、那覇経由のANAで帰ってきた。
ANAを食わず嫌いというのも何だし、たまには変化があるのもいい、何か新しい発見があるかも、
なんて少しばかり(かなり)期待もしていた。
そして今の心境は・・・私はやっぱり、JALの方が好きだ。
こればかりは好みだと思うし、慣れないせいもあるのはわかっているけど、
沖縄、特に石垣島路線はJAL、JTAを使わないと何だか行った気がしない。
ANAが好きな方も多いと思うし、JALも問題がないわけではなく、私たちもたくさんのトラブルに遭遇もしてきた。
でも使ってみて比べると、やっぱり私は乗り心地、機内と地上でのサービス、予約システムなどあらゆる点で
JALの方が好きと思った。
今年はANAのマイルを貯めようと夫が計画してるので、また使うと思うけど、来年は絶対!JALにしようと、
私は勝手に心に決めている。
飛行機は結局移動手段なので、こだわらないに越したことはない。
でも私は飛行機に乗ってる時間も好きなので、いろいろ考えてしまった。
特に国内線のANAとJALは、運賃もほぼ同じ中での選択なので、あとはもうそれぞれの好み、ということになり、
その結果私はJALだ!と思ったのだ。
エアラインについては興味のある方もいると思うので、また後日機会があれば記事にしようと思う。
(ちなみに現在成田からバリ行直行便はガルーダインドネシアの他、今年からエアアジアも運行している。
 ガルーダはANAとコードシェア運行してるので、地方から国内線を使い成田で乗り継ぐ場合は
 ANAを利用すると荷物預けなど便利なようだ。
 ただしガルーダのアライアンスはスカイチームなので、マイルをANAのマイルとして加算したい時は、
 ANAを通しての予約となり、そうするとガルーダ独自の安い運賃設定(プロモ)を使えない。
 私たちはガルーダはそれのみでマイルを貯め、貯まるとガルーダの特典航空券にして使っている。)


さて、慣れないANAで移動した上、西表島に着いた時は雨が降っていて、
かなり疲れていた私だったが、お昼を食べて元気になった。
お天気も良くなったけど、寝不足だったので無理して遠出はせず、
近くを散歩したりしてのんびり過ごした。
bird1-02/05/17
海辺では、白いサギと黒っぽいサギの姿が見えたけど、
まだ暑さにも慣れず、浜辺に行く気にはなれなかった。

トウワタの花は、咲き始めたばかりの感じだった。
touwata02/05/17
花が終わり実になると、ふわふわの綿みたいになる。
昨年は実も見られたが、今年は花だけだった。

今回、夕方の散歩ではこの子の鳴き声がテーマソングになった。
あまりうまく撮れなかったけど、下の方に写っている薄緑色の鳩、
チュウダイズアカアオバト(中大頭赤アオバト)だ。
bird2-02/05/17
この名前は以前、ダイビングのお昼休憩で鳩間島でお弁当を食べていた時、
近くにいたのでガイドさんが教えてくれた。
屋久島から南西諸島、台湾、フィリピンに生息する鳩で、台湾にいるものは頭が赤いので
”頭赤”と名がついたそうだが、西表島や石垣島にいるものは頭が赤くない。
その時から知ってはいた鳩だけど、私の中で鳴き声と姿が一致していなかった。
夕方散歩していて、「ポオーポオー」という調子っぱずれの縦笛のような音が
近くから何度も聞こえてきた。
それが小学校のそばだったので、私はてっきり子供が校庭の片隅で
リコーダーの練習をしてるのかな、と思った。
そしたら夫が、松の木に止まっていた鳩に気づき、教えてくれたのだ。
あのリコーダーみたいな音はこの子だったのか!
調べると、鳴き声が尺八の音にも似ていて「シャクハチバト」とも呼ばれるとある。
5月が産卵期だそうなので、よく鳴く時期なのかもしれない。
滞在中、夕方散歩するといつもこの声が聞こえてきて、「あ、いるな」と心が和んだ。
(※YouTubeで鳴き声の入った動画を見つけたので、興味のある方はご覧になってみてください。
  →「Wild Bird ズアカアオバトのさえずり2」


この時期は、ヤンバルアカメガシワも花盛りだ。
yanabaruakamegasiwa02/05/17
近くには普通の(東京でも見る)アカメガシワも混在している。
アカメガシワはつるんと丸っこい葉だが、ヤンバルアカメガシワは
葉の鋸歯(縁のギザギザ)が割とはっきりしていて、形も三裂するものが多い。
この違いは、昨日紹介した図鑑で確認してよくわかり、早速役立った。

そして、この時期いつも楽しみな野生のテッポウユリも、きれいに咲いていた。
teppouyuri02/05/17
初日はまだつぼみが多かったけど、暑くなりぐんぐん咲き進んでいった。

道端の野草ギシギシは、よく育って文字通りぎっしりと実をつけている。
gisigisi02/05/17
後で調べると、実の翼の先が尖って縁がギザギザしているので、
これは在来種のギシギシで、帰化のナガバギシギシではないとわかった。

アダンの実はずっしりと大きく、オレンジ色に熟していた。
adan02/05/17
コウモリやカラスがこの実を狙って食べる。
甘みはあるけど、繊維ばかりでゴソゴソしていて、人間が食べても
あまり美味しくはない。

パパイヤの雄木に、花が咲いていた。
papaya02/05/17
パパイヤは雄木と雌木があり、近くにその両方がないと
実がつかないそうだ。

夕方の空は青く、広々していた。
road02/05/17
この散歩道、日陰があまりなく暑いけど、夕方は風が涼しい。

明日は西表島2日目のことを書きます。
今日も読んでいただき、ありがとうございました。
明日も良い一日でありますように!

 ※植物については、Wikipediaの他、次の本とサイトを参考にしています。
   本:「琉球の樹木 奄美・沖縄〜八重山の亜熱帯植物図鑑」大川智史・林将之著 文一総合出版
     「日本で見られる熱帯の花ハンドブック」土橋豊著 文一総合出版
   サイト:「小笠原植物誌」より「ナガバギシギシ」
         http://www.ogasawara-syokubutusi.com/nagabagisigisi.htm

《沖縄編》ヤギとセンダンの花<2017年5月>

sian2-06/05/17
こんにちは。昨日は午後に沖縄・西表島を発ち、夜遅く東京に戻った。
昨日午前中は時折激しく雨が降ったのに、昼頃になるとカラッと晴れて、
また真夏のような暑さだった。
借りた車にガソリンを入れていると、道路の向かい側でヤギがこちらを見ていた。
このヤギは毎年会うけど、今年もまた会えて良かった。

その近くにセンダンの木があり、ちょうど花ざかりだった。
sian1-06/05/17
淡い紫色の花が、青空と強い日差しの下で輝くようだった。

西表島から船で石垣島に着き、空港へ向かう前に遅いお昼を食べた。
sian3-06/05/17
石垣島に寄るといつも行く食堂で、いつものゴーヤチャンプル定食だ。
ここのゴーヤチャンプルはごま油の香りが効いた塩味で、大好きな味だ。
ご飯とミニ八重山そば、刺身に小鉢(この日はおでん)がついている。
笑顔の素敵なご夫婦がやっていて、会えるとほっとする。
今年も会えて、大好きなゴーヤチャンプルが食べられて良かった。

食べた後少しだけ時間があったので、いつも寄る山田書店にも立ち寄った。
ここは普通の本や雑誌の他、沖縄関連の書籍が充実している。
ちょっと見るだけ・・・のつもりが、そんな時に限って、欲しい本を見つけてしまう。
結局買ったのがこの2冊だ。
book07/05/17
亜熱帯、熱帯の植物の本は、東京ではなかなか見つけられないので、
沖縄で本屋に寄る暇があれば必ず探している。
この2冊はまだ見たことがなく、新しい本だった。
左のものは5.500円もしたけど、買わないと後悔するので買った。
実は、バリ島で見た植物を後で調べる時も、沖縄で買った植物の図鑑や本が
いつも大活躍している。
図鑑を買う時は、各植物の標準和名や別名、方言名だけでなく、
なるべく学名がちゃんと書いてあるものを選ぶようにしている。
ラテン語の学名は世界共通なので、これさえわかれば、世界のどこへ行っても
その名前でどの植物かが特定できるからだ。
バリで買った英語やインドネシア語表記の植物の本を見るときも、
学名がわかれば日本の図鑑と照らし合わせて検索ができる。
この2冊も、ちゃんと学名が表記されているので、これからいろいろ使えそうで
とても楽しみだ。

本屋の近く、石垣市公設市場の2階には、特産品を売るコーナーがある。
ここではいつも波照間島産のもちきびを買う。
mochikibi07/05/17
お米を炊くとき、大さじ1〜2杯このもちきびを入れると、
出来上がりがもちもちしたご飯になり、とても美味しい。
粒が小さく洗いにくいので、私は洗わずそのまま入れてしまう。
加熱するとすぐ柔らかくなるので、入れるのは炊く直前で大丈夫だ。
ご飯の中で少しプチプチする感じで、黄色い粒の見た目も楽しい。
鉄分など栄養も豊富なようだし、雑穀ご飯が苦手、という人でも、
もちきびだけ入れるのは抵抗なく食べられると思う。

1年ぶりの沖縄・西表島+石垣島の旅は、お天気にも恵まれ、
暑かったけどとても楽しかった。

この旅を振り返り、滞在中書ききれなかったことを、
明日から数日間書いていこうと思います。
今日も読んでいただき、ありがとうございました。
明日も良い一日でありますように!
プロフィール

里花

Author:里花
花々と緑あふれる大好きなバリ島に、17年ほど前から通い続けています。
神々への感謝と祈りとして芸能を捧げるこの島で、ここ数年の滞在中は伝統音楽ガムランの楽器グンデル・ワヤン(上写真)を習っています。
現在東京在住ですが、近いうちバリ島に住むつもりでいます。

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