温帯のスイレン<2017年1月>

tunjung03/01/17
こんにちは。年末年始のバリ島滞在、1月3日の続きです。
この日は午後からのレッスンで師匠宅に行った。
雨上がりのものすごい蒸し暑さの中、涼しげなスイレンが
師匠宅中庭の水鉢で花開いていた。
バリで”Tunjung Kuning(トゥンジュン・クニン)”と呼ぶ黄色のスイレンで、
これは珍しいんだ、と師匠がいつも言っている。
私も今まで、ホテルのガーデンなどでこの色のスイレンは見かけていない。
黄色は聖なる色の一つで、この花をウパチャラ(儀式)に使うこともあるそうだ。
しかし昨年8月、意外なところでこれと同じようなスイレンを見つけた。
日本のホームセンターの園芸コーナーだ。

私はホームセンターに行くと園芸コーナーで苗を見るのが好きで、
見慣れた花に和んだり、新しい花に出会ったりするのが楽しい。
昨年8月も、バリから帰って近所のホームセンターに買い物に行くと、
夏らしく水生植物の苗コーナーがあり、そこに黄色いスイレンがあった。
(あれ?これは師匠宅でいつも見るアレでは・・・)と驚いて、
品種名を見ると、”サンライズ”とある。
花の咲き方からして、温帯スイレンの一種のようだった。
そうか、あのTunjung Kuningは温帯スイレンなのか?とそこで気づいた。
今まで私が日本で見ていた温帯スイレンはピンク系や白の花が多かったので、
あの黄色のが温帯スイレンとは思いつかなかった。

バリでよく見る熱帯スイレンは、花茎が水面から立ち上がって咲くが、
温帯スイレンはあまり花茎が伸びず、水面で咲いていることが多い。
後でさらに調べると、熱帯スイレンは葉の縁がギザギザしているが、
温帯スイレンはギザギザしてないとある。
そこで改めて師匠宅のTunjung Kuningの写真を見ると、葉の縁にギザギザはない。
やっぱりこれは温帯スイレンの一種だった。
品種は”サンライズ”か似た感じの”マリアセア・クロマティラ”ではないかと思う。
いずれにしても、日本なら熱帯性の方が育てるのも難しく珍しいけど、
バリだと逆に、温帯性のものの方が珍しい、となるのだろう。
師匠が「これは珍しくて、あまりない」というのも合点がいく。
バリで私が見るのは熱帯スイレンが多いけれど、ピンクや白の温帯スイレンは、
たまにホテルのガーデンの池などで見ることがある。
管理が良ければ、熱帯スイレンだけでなく温帯スイレンもちゃんと育つのだろう。

さて、温帯日本で見慣れた花がもう1つ、この日きれいに咲いていた。
rose03/01/17
バラの花で、バリではmawar(マワール)と呼んでいる。
植えてあるのは家寺の敷地なので、これも師匠にとって特別扱いの花の一つだ。
日本の庭だって、バラはやっぱり特別だけど、
バリで見ると、この暑さで咲いていてすごい!と思ってしまう。
生き生きと茂る熱帯植物の中にあると、いっそう可憐な感じに見える。

中庭の中だけでも、温帯と熱帯が混在している。
こちらは紛れもなく熱帯のラン、カトレヤだ。
cattleya03/01/17
カトレヤは着生植物なので、師匠宅ではジュプン(プルメリア)の木の幹につけ、
何気に育てているけれど、やっぱりゴージャスだ。
バリでは、カトレヤを含めランの仲間は大体”Anggrek(アングレ)”と呼ぶようだ。
以前、ちび娘が中庭でビーチボールで遊んでいて、このカトレヤに
ボールをぶつけてしまったことがあった。
お母様が慌てて様子を見たけれど、幹から剥がれ落ちることもなく無事だった。
案外しっかり、根が木の幹にくっついているようだ。

さて、この日コピと一緒に頂いたのはいつものジャジャンだ。
jajan03/01/17
もち米や米粉などで作った伝統的なお菓子をインドネシア語でJajan(ジャジャン)、
バリ語でJaja(ジャジョー)と呼び、市場やワルンで売っている。
数種類を盛り合わせたものはJaja campur(ジャジョー・チャンプル)で、
この日は緑のLak-lak(小さな米粉パンケーキ)や蒸した黒米などだった。
そこにココナッツフレークとヤシ砂糖蜜をかけて食べる。
これが、ちょっと粉っぽいバリのコピにとてもよく合う。

コピとジャジャンでほっとして元気が出て、暑い午後のレッスンも頑張れた。
レッスンが終わり帰ってから、この日はワルンへ夕食を食べに行った。

明日はこの日の夕方のことを書きます。
今日も読んでいただき、ありがとうございました。
明日も良い一日でありますように!

 ※スイレンについては、次のサイトを参考にしています。
   「水生植物ホームページ」より「熱帯スイレンの品種」「温帯スイレンの品種」
      http://www.d5.dion.ne.jp/~dajare/tropical.html
      http://www.d5.dion.ne.jp/~dajare/hardy.html

つるに咲く花々<2017年1月>

morning7-03/01/17
こんにちは。年末年始のバリ島滞在のことを書いています。
1月3日も雨が降ったり止んだりだったが、朝は涼しくて、
日差しも強くないので遊歩道は散歩しやすかった。
あちこちの塀につる植物がからみ、可憐な花を咲かせている。
このクサトケイソウは、自然に生えて伸びてきたもののようだ。
それほど大きな花でなく、直径3〜4cmといったところだが、
複雑なのに整った感じの作りで、見つけると目を引かれる。

ブーゲンビレアもつる性の木なので、よく他の木と絡んで咲いている。
morning4-03/01/17
ここでは、自然にモンパノキと絡んでしまったようだ。
白っぽい幅広の葉はモンパノキで、ひものように細い穂状の小花が咲いている。
ブーゲンビレアの花は、ちょうど丸くかたまって咲き、リースみたいに見える。

ところで、先日プールサイドで見たピンクの花をアサヒカズラと書いたけど、
下の写真を今日になって見て、あ、あれは違ってた、と気づいた。
(先日のは名前がわからないので、後日また調べたいと思います)
こちらは間違いなくアサヒカズラで、遊歩道沿いの所々で見かける。
morning2-03/01/17
アサヒカズラはタデ科のつる性低木で、花はブーゲンビレア同様、
花びらに見えるのが”苞(ほう)”という部分だ。
葉は三角形からハート型で、少しシワっぽい感じなのが特徴だ。

アサヒカズラの花は小さいけど、色が目立つので、塀に垂れていても可愛い。
morning3-03/01/17
1つの花序に十数箇の花をつけ、その先が巻きひげになっている。
小さい花も愛らしいが、この巻きひげがまた可愛い。

時折ぱらっと雨が降ってはやみ、空と海は薄墨色の風景だ。
morning5-03/01/17
干潮の浅瀬で何かとっている人の姿があり、時折ゆらりと水紋ができる。

時折、雲間から気まぐれに朝の光がパッと差し込む。
morning6-03/01/17
刻々と変化する空と海を眺めて、歩き続けた。

明日も続きを書きます。
今日も読んでいただき、ありがとうございました。
明日も良い一日でありますように!

プールサイドの花々<2017年1月>

morning10-02/01/17
こんにちは。年末年始のバリ島滞在、1月2日朝の続きです。
カプチーノで休憩をした後、もう少し歩いて、途中の大きなホテルで
プールサイドの花々を眺めた。
手前で群れ咲く紫色の花は、ヤナギバルイラソウだ。
ヤナギバルイラソウは草のように見えるが、キツネノマゴ科の低木で、
遊歩道沿いでもあちこちのガーデンなどに植えられている。
花だけでなく、シュッと細長い葉も柳のようで、見た目に涼やかだ。

コバノランタナは、バリでは年中咲いているけれど、
やはり暑い雨季の時期は元気いっぱいな気がする。
morning9-02/01/17
小さな花がまとまって咲き、可愛らしい。
コバノランタナはクマツヅラ科の低木で、通常のランタナとは別の種類だ。
名前通りランタナより葉が小さく匍匐性で、また花色は変化しない。
花は黄色のほか、ピンク系や白もある。

真っ赤な花が印象的なのは、テイキンザクラだ。
これはトウダイグサ科の低木で、ナンヨウザクラともいう。
morning8-02/01/17
花びらはツヤがあり厚めで透けないので、はっきりした赤色に見える。

愛らしいピンク色の花が、空を仰ぐように咲いている。
morning11-02/01/17
(※3/24追記:ごめんなさい!これアサヒカズラって書いてましたが、
どうも違うようなので、後日改めて調べて、わかったらまた訂正します)

ピンクの花をつけたつる性の木は、プールに垂れ下がるように植えられていた。
morning12-02/01/17
周りが緑や花々でいっぱいのプールは、いかにも南国という感じで、
私はとても好きだ。
このホテルはガーデンも広く、案外他で見かけない木も植わっていて、
時々寄り道して眺めさせてもらっている。

明日もこの朝の続きを書きます。
今日も読んでいただき、ありがとうございました。
明日も良い一日でありますように!

木々と装花<2017年1月>

evening1-01/01/17
こんにちは。年末年始のバリ島滞在、1月1日の続きです。
夕方、花を眺めて散歩していると、同じような赤の花が2種類、
並んで咲いていた。
左がおなじみハイビスカス、右はサンタンカ(イクソラ)だ。
バリで、ハイビスカスはpucuk(プチュッ)、サンタンカはsoka(ソカ)と呼ばれる。
2つとも民家の庭にもよく植えられていて、師匠宅にもある。
それぞれ色も何色かあるけど、同じ赤のものが隣り合わせていて、面白かった。

午後遅くの太陽の光を受け、ジュプン(プルメリア)が輝くように咲いている。
evening2-01/01/17
葉先が尖ったルブラ種のジュプンは、花も小ぶりで、木に咲く姿は愛らしい。

それをお供えや飾り花に使うと、存在感がぐっと増す。
これはリゾートに飾られていた、飾り花の一つだ。
evening6-01/01/17
黄色味が強いジュプン、白のジュプン、下の方には赤いハイビスカス、
合間には青のアジサイや白のブーゲンビレアの花も見える。
上の方に見える緑の粒々は、オオゴチョウの花のつぼみだ。
房状の花なので、房の下の方には黄色や紅色の花が咲いているけれど、
このつぼみも、てっぺんのいいアクセントになってるなと思った。

別の飾り花は、花の取り合わせがまた違っていた。
evening5-01/01/17
ジュプンにアジサイ、白のブーゲンビレアに、ピンク色はアデニウムの花だ。
ブーゲンビレアは、花びらに見える部分が”苞(ほう)”で、
その中の筒状の部分が真花つまり実際の花だ。
この真花の部分は、こうして見るとカスミソウの花にちょっと似ているなと思った。

さて、こちらは葉っぱの付き方が独特の、ハナフカノキだ。
これは和名より英名の”アンブレラツリー”の方が、ピンとくる名前だなと思う。
afternoon6-01/01/17
花期になると、木のてっぺんに赤い花穂が何本か伸びてくる。
それがタコの足のようということで”オクトパスツリー”と言ったり、
花穂の形が”アンブレラ”なのだと言う説もある。
でも私は、この木を初めて見た時、下に”Umbrella Tree”と書いたプレートがあり、
なるほど、葉の付き方が傘に見える!と思ったので、そっちをいつもイメージする。
ハナフカノキはウコギ科の常緑高木で、この葉の付き方は掌状複葉といい、
7〜15枚程度の小葉が輪になって1セットとなっている。
原産地はオーストラリアからニューギニア、インドネシアとあり、
バリでもよくガーデンなどに植えられている。

明日もこの日の続きを書きます。
今日も読んでいただき、ありがとうございました。
明日も良い一日でありますように!

 ※植物については、以下のサイトを参考にしています。
   「GKZ植物事典」より「ハナフカノキ」
      http://gkzplant2.ec-net.jp/mokuhon/syousai/hagyou/ha/hanahukanoki.html
   「シンガポール熱帯植物だより+あるふぁ」より「アンブレラツリー」 
      http://tropicalplant.air-nifty.com/top/2006/06/post_db6b.html
   「タイの植物チェンマイより」より「オクトパスツリー」
      http://tplant.web.fc2.com/3ukogi_okutopas.html

夕方の花散歩<2017年1月>

afternoon1-01/01/17
こんにちは。年末年始のバリ島滞在、1月1日の続きです。
午後から師匠宅でレッスンした後、戻ってまた夕方、軽く散歩をした。
あまり遠くまで行かず、花々や熱帯植物の元気な葉っぱたちを眺める。
日本でも観葉植物でおなじみのクロトンが、生き生きと大きく茂っている。
クロトンはトウダイグサ科の熱帯性常緑低木で、100を越す品種がある。
葉の形や色も様々なバリエーションがあり、園芸上は葉の形で系統分けされるそうだ。
”ヘンヨウボク(変葉木)”の和名もなるほどと思う。

見上げると、3種類のヤシの木が並んでいた。
afternoon2-01/01/17
奥で一番葉を広げてるのがココヤシだが、その手前は多分ヤマドリヤシ、
右側の葉が一番細かい感じのはダイオウヤシと思う。
ヤシもいろいろあって、海辺などで一番おなじみなのはココヤシだけど、
ガーデンなどでは別の種類もよく植えられていて、見比べると面白い。

オオゴチョウの木には、実がいくつもぶら下がっていた。
afternoon3-01/01/17
マメ科の熱帯性常緑小高木で、可愛らしい赤い花の後に、
こんなふうに豆の実ができる。

ブーゲンビレアの幹の途中に仕立てられ、大きく葉を広げるのは、
着生シダの一つ・シマオオタニワタリだ。
afternoon4-01/01/17
夕方の日差しに葉が透け、葉裏についた胞子の列が模様みたいに見える。
(この胞子列が葉の縁近くまで伸びるものは、同じ仲間でオオタニワタリという)

ぶらん、と垂れ下がる赤い花が目立つのは、ヘリコニア・ロストラタだ。
これもよく、ガーデンなどあちこちで植えられている。
afternoon5-01/01/17
昨日記事で紹介したヘリコニアと同じ仲間で、下向きに咲くタイプだ。
昨日の記事のヘリコニアと同じく、赤い部分は”苞(ほう)”で、その中に花がある。
この花茎は、つい触って重さを確かめたくなる。
花茎全体はけっこう重く、たいがいアリが花のところに来ている。
ヘリコニア・ロストラタの葉は、上の方に日に透けて見える大きな葉で、
花の周りに見えるのは、多分カンノンチクではないかと思う。

日が傾きつつある夕方、花散歩をするのもいいものだなと思った。
明日もこの続きを書きます。
今日も読んでいただき、ありがとうございました。
明日も良い一日でありますように!

 ※植物については、次のサイトを参考にしています。
   「ヤサシイエンゲイ」より「クロトンとは」
       http://www.yasashi.info/ku_00009.htm
   「三重県総合博物館」サイトより「オオタニワタリ」
       http://www.bunka.pref.mie.lg.jp/MieMu/82848046535.htm

   「えだるまの植物図鑑」より「ヤシ科(Aracaceae)」
       http://elflowers.exblog.jp/4328228/
プロフィール

里花

Author:里花
花々と緑あふれる大好きなバリ島に、17年ほど前から通い続けています。
神々への感謝と祈りとして芸能を捧げるこの島で、ここ数年の滞在中は伝統音楽ガムランの楽器グンデル・ワヤン(上写真)を習っています。
現在東京在住ですが、近いうちバリ島に住むつもりでいます。

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