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里花がブログを始めたこと

先日電話が入った。携帯電話に。
「元気か?どうしている?」
大学時代の同い年の友人から。
もう彼は私になんか、構わないと思っていた。
普通に、当たり障りのない会話をした。

東日本大震災の後、落ち着いてから電話をした。
「○○です。ご主人はいらっしゃいますか?」
奥様が出た。彼女は彼らが結婚する前から知っている。
私の声を聞いて、彼女の声が固まったようだ。
「お久しぶりです。お元気でしたか?震災は大丈夫でしたか?」
電話を変わった旧友の声には、明らかに不快の感情が聞こえた。
「はぁ〜。何言っているの?今更。大丈夫だよ。それがどうした。」
予想した反応だった。
「いや。心配になったから。大丈夫ならいいんだ。電話に出てくれて、ありがとう。」
直ぐに電話は切られた。
側にいた、里花は心配そうな声を出した。
「どうしたの?大丈夫?」
「別に。大丈夫。彼は元気みたいだ。」

里花と交際するようになって、週末は里花と過ごした。
だから、彼とは会うことはなくなった。
どうしても旧友との交際が疎遠になりがちだ。

里花は私との交際が始まると不満を言った。
「みんなと会えない。あなたとばかり会って、友達に会えない。」

一緒になってからも里花の不満は続いた。
彼女は多くの人と触れ合うのを好きだった。
里花は病気になってからは、不満を言うことはなくなった。
「元気になったら、みんなに会うんだ。その時は、よろしくね!」
病気を治して旧友に会うのを楽しみにしていた。

里花はブログを始めて、多くの人に書いた文書を読んでもらうのを楽しみにするようになった。
だから、自宅でも、旅先でも時間を確保してブログを書いた。
スマホを使って空いた時間に返信をした。

里花はブログを始めて、多くの人と触れ合うようになった。
旧友には会わなかったけど、ブログを通して触れ合いはあったと思う。
だから、里花がブログを始めたことは良かったと思う。
私は里花の世界に干渉をしてはいけないと思い、
ブログの技術的なサポートはしたが、文書を読んだりしなかった。

人は他人に存在を認められることで存在する。
だから、里花は存在を見失うことはなかったと思う。
その点では、ブログを読んでいた方々に感謝します。
「ありがとう。里花のブログを読んでくれて。
今後も機会があれば、里花のブログを読んでください。」

私は電話をくれた旧友に今後電話をしないと思う。
彼の時間は止まっているが、私の時間は進んでいる。
彼の中では、私はあの時代のままだ。
怖いものがない、感情のままに行動する私だ。
でも、彼の不躾な会話に耐えられるだけに、まだ私が成長していない。

今日一日、私は誰とも会話をしていない。
挨拶すらしていない。
ジョギングには行った。ひたすら一人で二時間走った。
今日一日、私の存在はなかった。

里花がブログを始めて、里花の存在を認めてくれる人々に出会えたことに感謝する。
里花がブログを続けたことは良かったと思う。

今日は七夕。
「神様、一年に一回でいいですから、里花に会わせてください。」

皆様の健康と長寿をお祈りします。
里花の家族より
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里花の部活

里花はブログを書くことを「部活」と呼んでいた。
「これから部活するから。」
「今日はまだ部活をしていない。」
というように使っていた。

私は里花にノートパソコンの修理を頼まれたことがある。
一緒になる以前だ。
里花は私のことをオタクと言っていた。
「ポテトチップスを割り箸で食べながら、キーボードを扱うなんて私の周りにはいなかった。
だから、あなたはオタクだ。」
と言われた。
自覚はなかった。だって、キーボードが汚れてしまうじゃないか。
「あなたに腹が立ったことがあるの。一緒になったから言う。
なんで、あなたは自分のパソコンを扱うときには割り箸を使うのに、
私のパソコンを使うときには割り箸を使わないの?
腹立つ!」
(ごめん。自覚がなかった。)

秋葉原がオタクの聖地と言われるようになる以前に通っていた。
パーツを集めるのが好きだった。
どのような動作をするのか、ワクワクした。
完成したもので特に何をするわけでもなかった。
ベンチマークをとったり、思ったように動作するのが嬉しかった。

だから、里花がブログを始めたいから手伝ってほしい、と言われたときは反対した。
負のイメージしかなかった。
里花は書いたものを人に読んでほしいという気持ちを強く持っていた。
大変に強く希望するので、根負けした。
ブログの開設は私がやった。
その後の技術的なことを里花に質問されると、調べて答えた。

里花はブログを読んでもよいと言ってくれていた。
でも、私は読まなかった。
Googleで検索して、里花のブログがヒットしたときは苦笑いをした。

里花がブログを書けなくなって、閉鎖しようかと考えた。
でも、Googleで検索すると上位にランクされることもあったし、
読んでくれる人もいるのかなぁと思い、今は私が里花との思い出を綴っている。

二人の趣味が一致してよい分野と上手くいかない分野があると思う。
それは、この分野が良くて、これの分野がうまくいかないというわけではない。
二人のアプローチの仕方で変わってくると思う。
里花の部活、ブログには私は無関心を装い、里花が希望したときだけ関わった。
「距離感」って、理屈ではないと思う。

皆様の健康と長寿をお祈りいたします。
里花の家族より
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新しい月は苦手だ

今日から月が変わった。
里花がいたときは、記念日をどこで過ごすのかを二人で話し合った。
記念日を旅先で迎えることも多かった。
ニセコ、西表島など遠くに行くことが多かった。
残念ながらバリ島で過ごすことはなかった。まだ、私が仕事をしていたから。
私が仕事を辞め自由になったときには、里花はいなかった。

記念日は5月から始まるが5月は私の記念日なので、大切な記念日は6月から始まる。
唐突に、
「私の誕生日は?」
と、里花に聞かれる。
即答できないと、里花は不満そうに寂しそうにする。

7月は二人の記念日が続く。
少し前から、気分が沈んでいる。

動画サイトで、アニメを見ていて気づいたことがある。
アニメの最終回は最終ではないのだ。
映画は最後になるとある程度のまとめをする。
最近の映画は続編を作るから、次回に続くような終わり方をする。
最近のテレビアニメは、登場人物達の日常を切り取ったような話に感じる。
日常を切り取ったのだから、12回で終わるわけがない。
小さい頃のアニメは全力で最終回に向かうから、続編を作っても始める超えることは少ない。
というか、続編が面白かったものを個人的には覚えていない。

私と里花との日常は、最終回を迎えたのだろうか。
亡くなった妻が小学生になって戻ってくる漫画がある。
偶然インターネットで見つけて、興味を持ち購入した。
今5巻まで出ていて、購入した。
でも、5巻は読んでいない。読みたくないのではなく、読めないのだ。
他人の話で、自分には目の前に里花は帰ってこないのだから。
でも、この夫婦の日常が終わってほしくなく、購入している。

いつまでも悩み、くよくよしている。
情けないけど、自分ではどうにもならない。

散歩に行って老夫婦が歩いていると、羨ましい。
二人には私には分からない問題があるかもしれない。
でも二人なら、日常は続いている。
私と里花との日常は、終わってしまったのだろうか。
里花に約束をした。
私の声は里花に届いていただろうか。
「来世でまた会いたい。もっと早く会って、二人の時間を長く持ちたい。」
だから、妻が小学生でも目の前に戻ってくるのは大変に羨ましい。
嫉妬すら感じる。

新しい月の始まりは辛い。
体が動かない。
思考が停止している。
こんなとき、里花ならきっとアドバイスをくれるはずだ。

皆様の健康と長寿をお祈りいたします。
里花の家族より
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動画の視聴

外出を控えるので、自然と動画を見ることが多くなった。

里花はDVDを見ることを嫌わなかった。でも、何でも構わないということではない。
まず、人が亡くなるのは駄目。誰かが悲しい思いをするからと言っていた。
次に結末はハッピーエンド。これじゃ、ネタバレと言ってもいいが、やはり誰かが悲しむのは嫌。
ネットの動画は実態がないから、好きではない。
「高くてもDVDがいい、お金を出した価値に見合うものを見たい。」

里花と一緒では、アクション映画は見られないから一人で見ていた。
動画なんだから、映画なんだから、人が亡くなっても私は気にすることはなかった。
ニュースも一人で見ていた。里花がテレビのある部屋に来ない時間になってから、ニュースを見ていた。
「ニュースは不幸なことしかない。何で、あなたは人の不幸ばかり見るの?
私には信じられない。私の前ではニュースは見ないでください。」
里花は天気予報は好きだった。お好みの気象予報士もいた。
でも、天気予報が終わると、直ぐにテレビのスイッチを切った。

里花がいない部屋で、好きなだけ好みの映画、動画を見ることができるようになった。
でも、楽しめない。次第に気分が悪くなった。
あんなに好きだったアクション映画も、ニュースも見ることがなくなった。
結局ニュースを見なくなって、他に見る番組がないから、テレビを処分した。
今、部屋にはテレビはない。
動画、映画はパソコンで見る。

映画って、何で誰かが亡くなってしまうのだろうか。
今まで意識したことがないが、大抵の映画は誰かが亡くなる。
もちろん、それが映画を表現することに必要なことだから、亡くなるシーン、エピソードが描かれているのだ。
十代の後半、映画作りに夢中になったことがある。
仲間と作っていて、登場人物が亡くなる脚本を提示したときに反対された。
人が亡くなることで安易に表現しようとしていた、今なら分かる。

今日一日で、映画で、動画で、ゲームで何人の人が世界中で死んだんだろう。

契約している動画サービスで、里花の本棚の映画化された作品を見つけることがある。
まず、悲しいシーンは少ない。やっぱり里花が選んだ作品だけのことはある。

最近、見るアニメ、映画の傾向が里花そのものになっていることに気づく。
里花の声。
「もっと早く気付けよ。」
里花の顔が浮かぶ。
ありがとう、里花。

皆様の健康と長寿をお祈りします。
里花の家族より
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バリで医者に行く

里花の先生の家族が、マラリアで1週間入院したことがある。
初めは民間医療に行く。
次に売薬を飲む。
それでも改善しないとき、仕方がなく病院に行く。
誰が見ても大変に悪い状態で、医者にかかる。
そのときの入院費は、夫婦二人の1ヶ月の収入を超えた。
でも、その病院は比較的に安い病院だった。
そのときは、家族で病気が感染してしまって、二人も続けて入院してしまった。

インドネシアは日本に比べて、大変な格差社会です。
だから、インドネシアについて語るときには、自分が付き合っている人達について語るしかありません。
お金持ちは、自転車を買うように自動車を買います。
でも、私は多分インドネシアのお金持ちを知らないと思います。
私は、普通の人達はどんな人達か分かりません。
私の想像を超えた格差社会だと思います。

里花の先生は、新型コロナウイルスが「怖い。」と言います。
病気に罹るのも怖いのですが、罹っても治療代が高額なので払えません。
だから、病院に行くことができません。
新型コロナウイルスの検査費用は、いくらになるか気にしています。
里花の先生は、家族にビタミンCを飲ませています。
予防です。
私は、里花の先生に、
「お前も飲め。残りを持っていけ。日本に持っていくなら、買ってくる。」
と言われました。
勧められて飲まないのは失礼なので、一粒頂きました。
悲しくて涙が出ました。

現在、インドネシアに入国することはできません。
世界が鎖国状態です。
早く世界が平和になることを、里花と共に祈ります。

皆様の健康と長寿をお祈りします。
里花の家族より
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プロフィール

里花

Author:里花
花々と緑あふれる大好きなバリ島に、18年ほど前から通い続けています。
神々への感謝と祈りとして芸能を捧げるこの島で、ここ数年の滞在中は伝統音楽ガムランの楽器グンデル・ワヤン(上写真)を習っています。
現在東京在住ですが、近いうちバリ島に住みたいです。

※12/12〜年末まで、国内旅行編です。
 バリ島編は、年末に再開します。

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